契約済み。

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それから一週間が立って。



…にもかかわらず、あの日以来、一度も登坂さんからの連絡はならない。



やっぱり、からかわれただけなんじゃないかと思い直したりもして、



ただ忙しいだけだよね、なんて自分に言い聞かせて、登坂さんから連絡がこないことをどこか不安がっている自分がいた。



そんな多忙な登坂さんを羨ましく思いながら、


あたしもあたしなりにレッスンに力を入れたり、


作詞から練り直してみたりと、前よりは進歩した日常を送っていた。




そんな中、その日はついにやってきた。


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PM6:58



7時過ぎには帰路につくことが日常になってしまったあたしは、その日もいつも通りの道をたどっていた。




そんな道中、突如鞄の中で鳴り響いた着信音。



手にとってみれば、ディスプレイに表示された



“登坂さん”の文字に、



半ば緊張しながら、スマホを耳に当てた。



「…もしもし」



臣『もしもし、Aちゃん？」



「お久しぶり、です。」




臣『ははっ、そんなバリバリ警戒心出すなって。んじゃ、さっそく。


今、どこ？」



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