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…苦しっ…嫌っ…
恐怖よりも息苦しさのほうが勝り始め生命の危機を感じるようになった頃、
やっと登坂さんの唇は離れた。
肩を上下させて呼吸をするあたしとは裏腹に、そんな様子を顔色ひとつ変えない余裕顔で見つめる登坂さん。
そしてそのまま、
トンっ
と、あたしの顔の横に手をついて影を落とすと、一言。
臣「俺に、体売ってよ。」
…は?
え、今、この人、なんて…。
耳を疑うどころの話じゃない。
そんなことを口にする登坂さんの脳の仕組みを疑った。
依然として余裕顔で笑ったまま、登坂さんは続けた。
臣「Aちゃんは、俺に身体を売って奉公する。
その代わりに、俺はラジオとかテレビとかネットとか全ての公共の電波を駆使して、
君の名を世間に売る。
もちろん、熱愛報道が出ない程度にな。」
…登坂さんが言っている意味がわからない____。
恐怖さえ、感じる。
臣「俺は日々の疲れとか欲求不満とかを、君に癒してもらう。
その代わり俺は、君の社会的な進歩のために貢献してやるってことだな。
…どうだ?お互いに業務的なメリットと、生理的なメリットを求めて手を組むんだ。
…美味しい話だと思うけど。」
登坂さんの言っていることが、徐々に理解できるようになると同時に、
ふつふつと身体の芯から湧き上がるものを感じた。
自然と、握るこぶしに力が入る。
臣「まあ、強要はしねえし、決断はお前次第…
ドゴッッ
.
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…我慢できなかった。
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ルシシ(プロフ) - こんにちは!まだ読んでないんですけど面白そーです(*^ω^*)読んだらまた感想書きますね。 (2017年8月23日 14時) (レス) id: b37ea43a3b (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - 菜奈さん» 嬉しいコメントありがとうございます!いろんな意味でのドキドキを読者様に届けられるよう頑張ります(^^)/ (2015年12月29日 12時) (レス) id: 535db195de (このIDを非表示/違反報告)
菜奈 - コレはやばしですねー (2015年9月8日 22時) (レス) id: 7a61b74f6b (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - あいみんさん» そう言っていただけて何よりです♪♪ ドキドキしていただける作品になるよう、頑張ります!続編のほうにも、おこしくださいね^_^ (2015年2月25日 20時) (レス) id: 437779b501 (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - 怜奈さん» もちろんです^_^ お気をつけて! (2015年2月25日 20時) (レス) id: 437779b501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくしょー青春。 | 作成日時:2015年2月19日 18時