Bookstore～雨の日に～ (ページ7)

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エケコ人形に願いをページ7

会話の無いまま5分くらい歩いた

ちらりと横を見るとしげの肩が少し濡れて服の色がその部分だけ濃くなっていた

A「あの…!!肩が…」

しげ「ああ、大丈夫。もうついたから」

そうして見上げると＿＿＿私の住んでいるマンションだった

A「え、私のマンション」

しげ「え？すごい偶然だね。」

エレベーターに乗り、しげは3階のボタンを押した

しげ「君は何階？」

A「2階です。201。」

しげはそれを聞いて驚いた顔をした。

しげ「俺301だ…」

エレベーターを降りて一番端の扉の前に着く。

しげ「じゃあ玄関で待ってて」

そう言い残してしげは部屋の奥へと消えた

A「うそでしょ…」

まさかあの加藤シゲアキが自分の1つ上の階にすんでるなんて思いもしなかった

ふと玄関にあったエケコ人形に目がいった

A「エケコ人形？」

エケコ人形とは昔インカ帝国から伝わる人形で髭の生えたおじさんのような形だ。

毎週火曜日と金曜日にタバコをくわえさせると願いを叶えてくれると言う言い伝えがある。

今日は金曜日だからちゃんとタバコをくわえていた。

なにをお願いしているのかな？

少し気になった。