一冊目【居候少年】 ページ3
Aside
昔々あるところに王子様とお姫様が居りました
...イマイチだな、ありがちすぎる...
小さい子には人気かもしれないけど
女の子だけかもしれない
「ふむ...どんな本なら皆に人気があるか
悩むな...」
私は今、小さい子向けの音読会の本を
選んでいるところなのだが
なかなか面白い絵本が家にない
母「あら、ここにいたのA」
「ずっとここにいたよ母さん」
母「ごめんなさいね、あ、そういえば
実は家で預かる事になった子がいるの」
「預かる子?」
どんな子だろう...できればおとなしい子が
いいな...個人的には
ピンポーン
母「あら、来たみたいね」
母さんはパタパタ走って玄関まで行た
それから女の人と長話している...
終わったのかこちらに足音が聞こえる
母「A、この子よ」
母の影から顔がひょっこり現れたのは
金糸雀みたいな髪に
林檎みたいな真っ赤な目
雪みたいな白い肌の小さな男の子
でも、いたるところに包帯を巻いてる
母「それじゃあA、私達グアムに
行ってくるわね!」
...ん?グアム?
待て待て待て待て...母さんは高校生の
クイズに出たのか!?
予選勝ち抜いたのか!?いや
ウルトラなクイズに出たのか!?
機内クイズ成功したのか!?
てか、つまり私はこの子と二人で家に居ろと
そういうことか!?
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作者名:アイネスト | 作成日時:2017年9月14日 18時