１００話 この指止まれ(再) [大野] ページ28
「うそっしょ？」
悲劇のカップルなんて嫌だし
やっぱ翔くんに引き寄せられたみたいで
期待するものに手が届きそうな感じが、むず痒い。
相葉「ほんとなんだってば。だからココ来て翔ちゃんに伝えに来たの。それなのにみんな次々さ」
「や、だって俺、知らねえもん、、」
ニノ「俺も。ココいればいつか誰か来るかなっつってきて。そしたらあなたが先にいただけよ」
なんでまたこうなんだろう。
翔くん迎えに来た朝も、今回も。
合わせてないのに自然と集まる。
「エスパーなんか？俺ら」
ニノ「すげーこと言わないでよ」
相葉「とにかく俺は大事な用事でココにきてんの。わかったでしょ？」
ニノ「いやさっき野暮用っつってましたからね」
相葉「わ！お前、誤解生む言い方すんなってえ！」
このやり取りも懐かしいなって思ってたら
「とにかくさ」
なんてニノが仕切り直す。
ほっぺたさすって俺と相葉ちゃんを目ん玉だけ動かして見るから、
なんか企んでんの、バレバレだ。
ニノ「やっぱ行くべきなんだよ」
「ん？」
ニノ「いやね、もう待ってても来ねえなら、天国に翔ちゃん迎えに行こうぜって」
「…ん？」
相葉「わかる。この人おかしいよね？」
「う、ん…」
あれ？
確かにおかしいこと言ってんだけども。
俺がおかしいんかな。
ニノの目も、本気だ。
「あん時も…そういや自転車で逃亡したね」
ニノ「この指止まれっつってね」
ふふって笑う。
ニノも、俺も、
幸せな思い出みたく。だから
「…いいんじゃん？行く？」
相葉「そっち？！天国なんて簡単に行けないの知ってんじゃん」
「まあね。でもニノが言うんなら」
行けるような気もすんだ。
ダメでもあん時と同じく後悔はしない。
潤「ねえ、ちょっと」
と、
突っ掛けに遊ばれながら出てきた松潤。
潤「ハジけるくんどこしまったか覚えてる？」
全員の視線を集めた松潤は
「ん？」って何もわからず笑う。
潤「あと、さっきごめん。顔見れたの嬉しくてふつーに気遣い足んなかったわ」
相葉「いや…俺のほうこそ」
潤「ポップコーン久々作ろうと思うんだけど、どう？」
キラキラした瞳だな。
相葉「俺ら天国行くことなったんだよ」
潤「なに(笑)よく分かんないけど。冗談言うほど元気なら良かった」
相葉「じゃなくて」
相葉ちゃんの言う前に
ニノの指が天を指した。
ニノ「はい。天国行く人この指とーまれ」
潤「ハ？ほんとに？」
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あかり - ぜひ見させていただきます！！ (2015年8月9日 21時) (
レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - あかりさん» そう言っていただけると本当に嬉しいです！よければ他の作品もよろしくお願いします。 (2015年8月9日 20時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - とてもおもしろかったです！完結おめでとうございます((o(*>ω<*)o)) (2015年8月5日 21時) (レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - 花夜さん» 花夜さん、ありがとうございます。今後の励みになります♪ (2015年7月30日 22時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
花夜 - 凄く面白いです!!! (2015年7月27日 15時) (レス) id: 7e159a367e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみちゃん | 作成日時：2015年5月20日 17時
