８７話 火花が散って [二宮] ページ13
花火のカラフルな煙が夜に溶けていく。
線香花火は寂しくなるからやめようって言ったのに
翔ちゃんとリーダーは真剣な眼差しで
しゃがんで手元を見つめている。
翔「智くん…」
智「…何」
翔「智くん先に落ちたら罰ゲームね」
智「…何の」
翔「何かなぁ…」
智「翔くん喋ってっと落ちるよ」
翔「あんたこそ」
智・翔「…」
相葉「ニノ〜！」
「…へ？」
燃え終わった花火を持ったまま
しばらくぼーっと突ったっていたら
新しい花火を手にした相葉さんが駆け寄ってきて…思わず身を引いた。
相葉「ちょ(笑)待てってお前何で逃げんのさ〜」
「だってこええんだもん！」
相葉「一個、こっちあげるからって〜！」
「ヤダヤダほんっと！こっち向けんなって！」
相葉「バカ(笑)大丈夫だって！バチバチ〜とかしないから！」
「当たり前だよ！」
しばらく逃げ回っていると
まだコンロで食材の余りを焼いている潤くんにぶつかった。
潤「…おう。」
「潤くん助けて」
潤「ハハ(笑)楽しそうじゃん」
「楽しくないよ！命懸けだよ」
潤「そうですか」
はい。と渡された焼き鳥の串を受け取る。
追いついてきた時、相葉さんの花火はもうすっかり消えていて
荒い息づかいで笑う。
相葉「もう、消えちゃったじゃんかぁ」
潤「相葉君、肉…いる？(笑)」
相葉「…もらう(笑)頂戴」
３人並んで焼き鳥をかじると
向こうで翔ちゃんの「あーーっ！」って掠れた声が上がった。
智「はい。翔くん負けね。罰ゲームはねえ、どうしよっかなぁ」
翔「はぁ〜、絶対勝てると思ったのに」
智「翔くん動きすぎなんだもん。無理だよ」
翔「え、そんな動いてなかったし」
智「じゃあ普通に下手なんだね」
翔「それそれで傷つくわ！」
バケツに線香花火を放った翔ちゃんの横、
大野さんは静かに笑って、火薬の残り火を足で踏んだ。
智「罰ゲーム」
翔「はい、何…」
智「…翔くん」
翔「何って(笑)」
智「…やっぱもう一本やろ」
翔「え？」
智「いいから」
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あかり - ぜひ見させていただきます！！ (2015年8月9日 21時) (
レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - あかりさん» そう言っていただけると本当に嬉しいです！よければ他の作品もよろしくお願いします。 (2015年8月9日 20時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - とてもおもしろかったです！完結おめでとうございます((o(*>ω<*)o)) (2015年8月5日 21時) (レス) id: 1ac7fc90e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふみちゃん(プロフ) - 花夜さん» 花夜さん、ありがとうございます。今後の励みになります♪ (2015年7月30日 22時) (レス) id: f36ed0f5f4 (このIDを非表示/違反報告)
花夜 - 凄く面白いです!!! (2015年7月27日 15時) (レス) id: 7e159a367e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみちゃん | 作成日時：2015年5月20日 17時
