御神 ページ33
「あー。天野くん」
「...え？何」
「今日はとてつもなく家に帰りたくないの。分かるでしょ？泊めて」
「ええ！！？無理無理無理！！お爺さん絶対あんな感じで来るでしょ！？」
すると、半狂乱ジジィのヤバ目な眼光が私を捉えた。
うわっ。と思うやいなや...すごい勢いで走ってくる。あんな恐ろしい形相の生き物を私は今まで見たことない。
「Aーーーーー！！！うぉおおおおん！！」
「ひぃっ！」
ヘンテコ男か、天野くんを盾にしてやろうと思ったがそれよりも早くジジィが私をガシッと抱きしめる。背骨がミキミキ軋んだ。
「どこに行っておったんじゃ！！！ジィちゃんはなぁ心配で、心配で...内蔵飛び出るかと思ったぞい！！オロロロロ！！！」
「吐かないでよ！！！」
ジジィは一通り私の無事を確認すると、今度は後ろの見慣れぬ面々に視線を移した。
流石の土蜘蛛さん達も、ヤバイ。みたいな顔してる。そりゃそうだ。こんな目の血走った化け物ジジィに関わりたい人なんて皆無だろう。
「貴様ら何者じゃーーー！！！むっ！？邪悪な妖の気...貴様らがAを誘拐したんじゃな！！？許さんぞ！！」
「ち、違うよ爺さん！コイツらは俺の」
「えええーい！！ガマ公は黙っておれ！！ワシが成敗してくれる覚悟せいぃいいい！！！」
最早人外化したジジィに、すっと一つの影が近づく。それは土蜘蛛さんだった。
土蜘蛛さんは人外ジジィに深々と頭を垂れると、そのまま続けた。
「貴殿が現御神家当主の黎明殿。吾輩は土蜘蛛と申す者でその昔、初代黎明殿に世話になったのです」
初代黎明。という名を聞いて、ヘンテコ男に止められていたジジィの動きがピタリと止まった。
「初代、黎明殿に世話になったじゃと？」
「はい。そしてこの度はご息女に助けられ深く感謝申し上げます。それと同時に一連の件も耳にしております故に、現当主であられる貴殿を訪ねた所存です」
すっと下げた頭を上げた土蜘蛛さんが真っ直ぐジジィを見据えた。
ジジィは何かを感じ取ったのか、そのまま踵を翻す。
「...ついてくるが良い。...A」
「な、何！？」
「お前に話す時が来たようじゃ。御神の過去を」
ジジィは振り返らずにそう言った。背中しか見えないがその威圧は凄まじくゴクリと生唾を飲み込む。
そんな私の肩が叩かれた。振り返れば狐がいて
「君のおじいさん凄いね。いろんな意味で」
と真顔で言っていた。
こうして私達はジジィの背を追ったのだ。
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ぼん(プロフ) - よもぎたん(´ω｀*/)さん» こんばんわ！ありがとうございます！お名前変えたんですね^^*もしかして前もコメント下さったよもぎたんさんだったのですか！？←違ったらすみませんッカッパー回やっとこ見れました！俺のことディスってんの？でキュン玉持ってかれてしまいましたよ(*´Д`*)ｵﾁﾂｹ (2015年12月2日 2時) (
レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - ナッツ@まだ新年じゃないけど頭の中はHappy Newyearさん» こんばんわ^^*ありがとうございますー！そうなんです^^;私自身続くのか！と驚いていまして←妄想小説がここまで続けられるのも皆様のおかげだと思ってます！過去編もよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年12月2日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎたん(´ω｀*/) - 続編おめでとうございますっ！元ノアです！名前変更しました！(^_^)/これからも頑張って下さいね！あ、あと次のへんじの時にカッパーの回見れたか教えて下さい!! (2015年12月1日 19時) (レス) id: 594dce396d (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ@まだ新年じゃないけど頭の中はHappy Newyear - 続編おめでとうございます！このシリーズ長くなりそうですね、part4ができた時コメしそびれました(^^|||それでは過去編頑張ってください!!!(*´∀`)ﾉｼ (2015年12月1日 17時) (レス) id: b77eab5f4a (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - ロキさん» こんにちわ！はじめまして^^*コメントありがとうございます！過去編頑張って更新して参りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年12月1日 17時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼん | 作成日時：2015年11月7日 1時
