御神 ページ32
「お主が知りたがっていることは、吾輩の、そしてお主ら御神の過去にある。何故吾輩が御神を知るのか、ドウマとは何者か」
土蜘蛛さんはどこか遠い眼をして独り言のように呟く。
これにはマフラーも目を丸くし、ブラッシングしていた狐すらも目を丸くしている。
「御神の娘よ。現当主はお主に何も告げておらぬのか。」
「...あ、ジジ...いやお爺ちゃんからは、何も」
「...そうか。なら、吾輩の口から御神の過去を告げるわけにはいかぬな。」
土蜘蛛さんは目を伏せて、それをすぐに上げた。
そして、マフラーと狐に視線を向けたのだ。
「オロチ。御神の現当主に会いにゆく。同行を頼むぞ」
「は、はっ!了解致しました!」
「キュウビ。そこで伸びているお主ら本家の大将も連れてゆく。同行を願いたい」
「えー。連れてくの?面倒臭いから置いてけば?」
テキパキとことを進める土蜘蛛さんはきっと仕事が出来る男なのだろう。
が、しかし。何故皆して私んち来るみたいな流れになってんの?
え?意味わかんないんだけど。
ふと、天野くんに視線を移したが
えっ!?って顔して逸らされた。どうにかしてくれよ。お前の友達なんだろ?
「え?なんで皆で俺んち来る流れになってんの?突撃隣の晩御飯?それともウチくる?」
「私の家よ。勘違いしないで」
タイキックショックから目覚めたヘンテコ男は、相変わらずヘラヘラと勘違いしていた。
そういえば...すっかり門限を過ぎている。
空にはキラキラとした星空が広がっていて...。私はため息をついた。
きっと家ではジジィが半狂乱になってるんだろう。と思うと気が重くて仕方ない。
家の近くまで来ると、何やら家の周りが騒がしい事になっていた。
それに天野くんが気づいて声を上げる。
「え、何か御神さんの家に人が...ええ!?お巡りさんじゃないのあれ!!」
「はぁ!?」
何故か私んちの前にパトカーが赤色灯を光らせて停車している。
門のところでジジィが、やはり半狂乱になって、お巡りさんになんか言っていた。
「落ち着いてください。お祖父さん」
「落ち着けるか!!Aが門限を1時間も過ぎておるのに帰ってこんのじゃぞ!!それと貴様にお祖父さんと呼ばれる筋合いはないわい!!」
「あー。お祖父さん。お友達のお家に行ってるとか考えられませんかね?」
「Aは門を破るような子じゃない!!...Aは可愛さゆえに誘拐されたんじゃ!!うぉおおおお!!」
ジジィはキチガイ化していた。
25人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぼん(プロフ) - よもぎたん(´ω`*/)さん» こんばんわ!ありがとうございます!お名前変えたんですね^^*もしかして前もコメント下さったよもぎたんさんだったのですか!?←違ったらすみませんッカッパー回やっとこ見れました!俺のことディスってんの?でキュン玉持ってかれてしまいましたよ(*´Д`*)オチツケ (2015年12月2日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - ナッツ@まだ新年じゃないけど頭の中はHappy Newyearさん» こんばんわ^^*ありがとうございますー!そうなんです^^;私自身続くのか!と驚いていまして←妄想小説がここまで続けられるのも皆様のおかげだと思ってます!過去編もよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年12月2日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎたん(´ω`*/) - 続編おめでとうございますっ!元ノアです!名前変更しました!(^_^)/これからも頑張って下さいね!あ、あと次のへんじの時にカッパーの回見れたか教えて下さい!! (2015年12月1日 19時) (レス) id: 594dce396d (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ@まだ新年じゃないけど頭の中はHappy Newyear - 続編おめでとうございます!このシリーズ長くなりそうですね、part4ができた時コメしそびれました(^^|||それでは過去編頑張ってください!!!(*´∀`)ノシ (2015年12月1日 17時) (レス) id: b77eab5f4a (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - ロキさん» こんにちわ!はじめまして^^*コメントありがとうございます!過去編頑張って更新して参りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年12月1日 17時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぼん | 作成日時:2015年11月7日 1時