初期短編「シャーマン的超日常」 ページ30
−ーーじゃあさ!Aも見えるんだ!幽霊!!
意外にも、皆はすんなり受け入れた。
空前のオカルトブームも手伝ってか、幽霊が見えるという能力は皆にとって、なんかすごい力。に見えたんだろう。
しかし、難が1つ。
「コックリさんなんて、やんないわよ」
「えー!やろーよー!A見えるんだから、コックリさん呼んだら直に話せるでしょ!?」
「絶対嫌!!!」
オカルトな誘いが多い。
肝試しとか、こーいうオカルト遊びとか……。この間なんて心霊写真取りたいから、霊を呼んでくれと頼まれた。
幽霊だっていい奴ばかりじゃない。
話が通じる奴はいいが、通じないのは色々厄介なのだ。
そーいう厄介な奴は見えて話せるだけの私にはどーすることも出来ない。ということを理解してくれない。
コックリさんなんて、下手したら祟られんだぞ!?
「はいはい。じゃあまた今度ね。」
「Aいつもそればっかじゃーん!!」
ぷぅぷぅ頬をふくらませる友達は、おもむろにコックリさんの紙を押し付けてくる。
やめろ。
「じゃあさ!マキの悩み事聞いてあげてよ!」
「……マキの?」
コックリさんは諦めたのか、今度は相談事を持ち出してきた友達。
マキは4年の時同じクラスだった友達だ。
5年になって別々のクラスになってしまったが、ちょくちょく会って話す仲のいい友達のひとり……。そのマキが悩み事。となれば放って置くわけにはいかない。
マキのクラスに行けば、いつもは明るいマキがどんよりとしたオーラを放って俯いていた。
どうしたのか?と尋ねれば、マキはキョロキョロ辺りを見回して、ここじゃなんだからと場所を移すことに。
マキと共にやってきたのは、今は使われていない準備室に面した人気のない廊下だった。
「聞いたんだけど……悩みがあるんだって?」
「う、うん」
マキはおどおどとした様子で答える。先程から気になっていたのは、マキが何故か教室から持ってきた手提げバッグ。
それを指させば、マキは小さくため息をついて
バックから何かを取り出した。
「……それ、ブァービーじゃん」
「……うん。そう」
マキが取り出したのは、少し前に流行ったブァービーという鳥みたいな人形。
撫でたり抱っこしたり、声をかけたりご飯をあげたり…そういったコミュニケーションを取ると言葉を覚えたり、性格が変わったりするロボットペットだ。
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八神はやて - ジョジョが入っている! (2018年6月29日 18時) (レス) id: 9488902e63 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 絵が素敵です!ずーーっとm思わず見とれてしまうほど・・・ (2016年2月26日 21時) (レス) id: 818f8c7f60 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - こたつさん» こたつさん!こんばんわ^^*お祝いのお言葉ありがとうございます(*´ω`*)続編も頑張って更新するのでよろしくお願い致しますm(_ _)m (2015年11月8日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - こんばんは!出遅れてしまいました…続編おめでとうございます!またまた仕事が早いですね!これからも頑張ってください! (2015年11月8日 0時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - すうな@不登校になりたいロリショタコンですさん» すうなさん!こんばんわー!ホラー苦手なのですねっ(><)実は私も、ホラーが苦手だったりしますw漫画のホラー系は平気ですが、実写映画は見れません←続きを楽しみにしてくださって有り難うございます!今続編製作中です^^*これからもよろしくお願いします! (2015年11月6日 1時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼん | 作成日時:2015年10月11日 3時