【妖怪ウォッチ】シャーマン少女と本家大将大ガマさん。part３

修行そのさん。マダムテンコウ ページ22

「さぁ、A。皆も楽しみにしておる。この式札に己の霊力を込め、呪文を唱えるのじゃ！！」

「頑張って御神さん！呪文とかかっこいいなぁ！」

「早くしろよ！！超絶美女を早く呼び出せ！！」

悪趣味なティッシュを押し付けられ、私の目の前には敵しかいないこの状況。
ジジィが持つフリップには、あれだ…。なんかソシャゲの神クラスキャラみたいなデザインの女が描かれてる。
あんなのが、ほんとにこのティッシュの中に居るのだろうか？よくわからん。

「呪文は、こうじゃ！プリキュア！ゴーストエタニティードリームシンフォ」

「何よそれ！！プリキュア関係ないじゃない！！」

ジジィ。よくその顔でそんなこと言えるな。
あとどっから声出してんだ？

「プリキュアでも、マニュキュアでもなんでもいい！！超絶美女はまだか！？」

「……」

ヘンテコ男に限っては、何故か大マジだ。
なんだその手は。超絶美女の乳を揉みしだきたいのか？
天野くんは純新無垢な、期待の眼差しを向けてくるし。

なんだこいつら。

そう思いつつ、再び悪趣味ティッシュに視線を移す。

さぁ早く！さぁ、さぁ！！という重圧に勝てず、私はへの字に曲げていた口を開いた。

「プ、……プリキュア、ゴーストエタニティー」

「因みに、呪文なんぞは何でも良いのじゃA。むしろ言わなくても良い」

「じゃあなんで言わせたのよ！！！！」

恥ずかしいのと、愚かしいので顔を真っ赤にし、涙目で怒鳴ったその時だった。
手に持った悪趣味ティッシュが熱くなる。
一瞬にして、それは閃光を発した。

「な、何よこれ！！！」

思わず悪趣味ティッシュを手放す。
それは閃光の中でふわふわと浮いていた。
次第にそれは、人影へと姿を変えてより一層輝き出す。

眩しさにぎゅうっと目を瞑ってしばらく。薄らと目を開けば

そこには……。


絹のような銀髪を、綺麗に結い上げ。
わざと残した後れ毛が、まるでサラサラと流れる天の川のように靡く。
キラキラと輝く衣は、七色の輝きを放つ。

スラリと細い指で、銀髪をサラリと払い
唇に真っ赤な紅をさした







ババァがいた。

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