修行そのに。霊力操作 ページ21
「それじゃ、ガマ公。早速じゃが」
「嫌だぜ!!俺まだ死にたくねぇし!!ぜってー実験台にはなんねぇからな!!!」
「……ふむ。確かに。Aはまだ加減を知らぬからのぉ。万が一ガマ公爆破。になってしまったら、責任は負いかねる」
「さりげなくこえーよ!!」
確かに目の前で大ガマが爆破したら、俺達はいろんな意味でのトラウマを背負うことになってしまう。
「そうじゃな。これはどうかの……」
お爺さんは何かを思いついたのか、懐から1枚の紙を取り出した。
それは人形にかたどられているもので、お教のような字体の文字。
「何よこれ。こんな悪趣味なティッシュ、要らないわよ」
「ティッシュじゃない。これは式札というものじゃ。」
「あ、そ。要らないわよ」
御神さんはことごとく、それを拒否する。
しかし、流石はお爺さん。拒否を華麗にスルーし説明を始めた。
「この式札は式神を召喚する為に必要なものじゃ。これが式神そのものと言っても過言ではない」
式神…。漫画やアニメ、映画やゲーム等でしか縁のないそれに俺は浮き足立った。
仕組みとしては、妖怪メダルの様なものなのかな?と思いつつ、お爺さんがもつそれを凝視する。
「まずは自分の霊力を操作することから始めるとしよう。とは言っても、大方先の呪詛返しで身についているはずじゃ。今回は応用編。つまりこの式札に霊力を注ぎ、式神を呼び出してみろ」
「……は?」
御神さんは、何言ってんだコイツ。みたいな顔をしてお爺さんを見上げている。
まぁ、御神さんの立場からしたら分かるけど
俺からすれば、すごく興味深い展開だ。
フィクションだと思っていた存在が今目の前に現れようとしているのだから。
「御神さん!やってみなよ!」
「え!?」
俺は輝いた目でそう言った。御神さんは最大限に嫌そうな顔をしていたが、式神って奴を目の前で見てみたい。
「因みに、この式札に宿る式神は天后。航海を司る女神とされておる。母なる海のように慈愛に満ちた慈母のような神じゃ。そして、ボンキュッボンの超絶美女じゃ」
お爺さんは何処からか取り出したフリップ片手に、さらに説明を加える。
フリップに描かれてるのは確かにボンキュッボンな美女。
それを見た大ガマが騒ぎ出した。
「おいA!今すぐ呼び出せ!!超絶美女を今すぐ呼び出すんだ!」
何故か必死な大ガマを、御神さんは鬱陶しそうに見つめた。
多分大ガマの事だから、フリップのボンキュッボン美女に釣られたんだと思う。
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八神はやて - ジョジョが入っている! (2018年6月29日 18時) (レス) id: 9488902e63 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 絵が素敵です!ずーーっとm思わず見とれてしまうほど・・・ (2016年2月26日 21時) (レス) id: 818f8c7f60 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - こたつさん» こたつさん!こんばんわ^^*お祝いのお言葉ありがとうございます(*´ω`*)続編も頑張って更新するのでよろしくお願い致しますm(_ _)m (2015年11月8日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
こたつ(プロフ) - こんばんは!出遅れてしまいました…続編おめでとうございます!またまた仕事が早いですね!これからも頑張ってください! (2015年11月8日 0時) (レス) id: 84292a694d (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - すうな@不登校になりたいロリショタコンですさん» すうなさん!こんばんわー!ホラー苦手なのですねっ(><)実は私も、ホラーが苦手だったりしますw漫画のホラー系は平気ですが、実写映画は見れません←続きを楽しみにしてくださって有り難うございます!今続編製作中です^^*これからもよろしくお願いします! (2015年11月6日 1時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼん | 作成日時:2015年10月11日 3時