【妖怪ウォッチ】シャーマン少女と本家大将大ガマさん。part３

修行そのいち。呪詛返し-撃- ページ11

「それでは、修行を始めるぞい！始めるにあたっての心構えを話しておこうかのォ？一に……」

ジジィの話を右から左に受け流す。
修行の心構えとやらを偉そうに話すジジィは……大層偉そうだった。

そんな私の心境は、言わずもがな
どうしてこうなった？である。
何考えてたんだあの時の自分！！何がザ・ワールド！だこの野郎！！
と、さっきまでのアテクシTUEEEE状態だった自分を心の中でぶち回していた。

「……とまぁ、修行の心構えは以上であるが……。む？聞いておるのかA！！！」

「え！？き、聞いてたわよ？」

「ならば修行の心構え六十三を述べてみよ！！！」

「え」

修行の心構え多っ！！その前に、心構えなんか聞いてないし……と視線を泳がせた。

「どうした？早う言わぬか」

「……ご、ご飯は30回噛んで、食べる……」

「カァアアアアツ！！！！！」

「っだァ！！！？」

ジジィがまさかの卒塔婆でぶん殴ってきた。
卒塔婆っておま。この罰当たりジジィめ！！と殴られた頭を抑えつつジジィを睨みつける。

「かわゆい孫とはいえ、修行中に浮ついた心を見せれば即。このお仕置き卒塔婆ちゃんが喝を入れるぞ」

「じ、爺さん。やりすぎじゃねぇか？」

「黙れガマ公！！……ワシとて心を鬼にしておるのじゃ。よく言うじゃろう？百獣の王であるライオンは自分の子を卒塔婆で殴り鍛える。と」

「言わないわよ！！！」

「私語厳禁！！カァアアッツ！！！！」

再び、お仕置き卒塔婆ちゃん。が私の頭を襲う。
これは立派な虐待だ。後で児相にチクってやるからな。覚悟しろ卒塔婆ジジィ！！
私はグアングアン痛む頭を押さえつつ、ジジィを涙目で睨んだ。


「さて。早速だが修行を始める。Aお前が先程ガマ公に仕掛けた技は、我々の界隈で呪詛返しと呼ばれるものである。」

流石はあの胡散臭い本を書いた張本人。
私が見よう見まねで行った技の名称をピタリと当てた。
というか、ジジィが書いた本を元にしてるんだから分かって当たり前か……。
しかし、ジジィの著作本をコッソリ読んだなんてバレたくないのであたかも今知ったみたいな態度をとった。

「この呪詛返しは、応用技が沢山あるのじゃ。つまり、この基礎である呪詛返しを習得すれば、技のバリエーションが一気に増える。」

ジジィはふふんと満足げにそう言うと、何故かヘンテコ男に向かってちょいちょい手招きした。
ヘンテコ男は俺？と言わんばかりに目を丸くする。

修行そのいち。呪詛返し-撃-→←ジジィは猛烈に感動している

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