3日目 ページ5
モブ2「俺さ、正直お前の力とやらを信じてないんだよね。」
『いきなりなんですか。貴方は私の力を借りたいのですか。それとも、蔑みたいのですか。』
そのとき、急にモブ2が笑い出した。
それはもう、本当に可笑しいかのように。
そして、自分を蔑むかのように。
モブ2「俺の家はさ、代々受け継がれし力とか言うやつを必死に守ろうとしてる訳。俺はそんなあるか分かんねぇ力とやらに人生全部預けるぐらいなら、そんな力あったとしても捨てて、自由にいきたい訳。」
訳がわからない。
それを私に行って何が言いたいのだろう。
何か目的が有るのだろうか。
それともただの八つ当たりなのか。
とにかく今はこいつの話を聞くべきだと思った。
『それで?結局何が言いたい訳?』
モブ2「俺に証明してみろよ。その力とかいうやつを。お前ならそんぐらい簡単だよな?」
『ええ、勿論だとも。やって見せましょう。』
周りがざわつく。
こんな展開誰も予想してなかっただろう。
そもそも私はいつも戦いや証明の類の面倒臭いものは頑なに拒否していたからだ。
そんな私が了承した理由、其れは、私の過去にも同じ様な経験があるからだ。
『見事当ててみましょう。貴方の全てを。貴方の過去も現在も未来も。』
モブ2「やれるもんならやってみろよ。」
私は普段も彼との関わりがあまりない。
つまり、彼のことは何も知らない。
これで当てたら嫌でも力を信じざるを得なくなるだろう。
さあ、私の力を貴方の人生に染み込ませましょう。
私の力の源が少しずつ分岐していく。
それぞれが彼の人生の全てを得ていく。
そして私の脳内へと情報を伝えていく。
ありがとう。
これで彼には私の様な悲劇を味合わせずに済む様だ。
『分かりましたよ。貴方のこと、全部。貴方、ご両親とも貴方の一歳の誕生日の時に貴方を置いて家を出ていきましたね?いわゆる育児放棄でしょうか。』
モブ2「…!ああ、そうだよ。それで?」
『貴方、人をーーーー』
モブ2「それ以上言うなああああああああああああ!」
私の言葉を遮って叫びだした。
もう結果は出たも同然。
私も勝ちだ。
モブ2「もう、分かったよ。全部分かったから。これ以上はもうやめてくれよ…」
『分かったならいいんです。』
モブ2「俺、もう一度力を信じてみるよ。俺はこうするべきだったんだ。最初から。」
『…』
麗「?どうしたの?勝ったのに不満そう…」
『いや、あいつには本当は他の目的があったんだと思うんだ。』
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冬百合(プロフ) - snow rabbitさん» ありがとうございます!これからもっと厨二病が悪化しますよw楽しみにしていてください! (2017年5月30日 18時) (レス) id: 546d8f4330 (このIDを非表示/違反報告)
snow rabbit(プロフ) - とっても面白いです!主人公完全に厨二病ですね(笑)更新頑張って下さい!! (2017年5月29日 11時) (レス) id: c06f65bcb5 (このIDを非表示/違反報告)
冬百合(プロフ) - 光芒さん» ありがとう(´;ω;`)更新頑張ります! (2016年12月6日 7時) (レス) id: cb2031dd2f (このIDを非表示/違反報告)
光芒(プロフ) - 上手ですね!更新がんばって! (2016年12月4日 21時) (レス) id: 86ba02c6f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬百合 | 作成日時:2016年9月24日 9時