13 : sg ページ13
.
朝、手越のところに行く準備をしてたら小山から電話がかかってきた。
『あ、シゲちゃん！おはよう！』
「小山さん、おはよ。どうしたの？」
用件を聞いたら、手越のところ一緒に行こう！だって。ほんとどっちが年上か分かんないぐらい甘えるの上手いんだよなあ、あの人。笑
でも正直、一人だったらちょっと気を遣う気がしたからこの誘いはありがたかった。
結局俺が小山を迎えに行って、病院に向かうことにした。
「まっすー、もう来てるかなあ？」
「増田さんも休みなんでしょ？手越のこと心配してたし、もう来てそうだね。笑」
そんな仲の良いテゴマスを想像しながら二人で病室に向かって歩いてたら、廊下に見覚えのある後ろ姿が見えた。
「あれ、あそこにいるの増田さんじゃない......？」
「ほんとだ.......、って、え？あれ大丈夫？」
そこで俺たちの目に入って来たのは、手越の名前を必死に呼び続けてるまっすーと、その膝の上で泣きながら苦しそうに吐いてしまってる手越の姿。
「ちょ、増田さん？！どうしたの？大丈夫？」
慌ててまっすーのところに駆け寄ったら、もうボロボロに泣いてて、その前に広がる光景は思わず目を背けそうになるほどだった。
「......っ、俺、......誰か呼んでくる、！」
横にいた小山が状況を咄嗟に理解して先生を呼びに行ってくれたから、とりあえずまっすーを落ち着かせなきゃ......
「まっすー、大丈夫だよ、先生呼んだから。手越のことありがとうね。俺、代わるよ」
そう言って手越から手を離したまっすーは、その場に座り込んでただただ泣き崩れてしまった。
そんなまっすーから受け取った手越は止まることなく吐き続けてて、廊下の状態を見る限り随分長く吐いてるんだと思う。
「.......はぁっ、.......はぁっ、.......げほげほっ、」
「手越....... ごめんな、苦しいな...... もうすぐ楽にしてもらえるから、大丈夫だよ、」
苦しそうに顔を歪めて泣いてる手越がとにかく可哀想で、俺は少しでも楽になるように背中をさすってやることしか出来なかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みーぽん(プロフ) - みささん» こんにちは！こちらこそ、ありがとうございました。書くの楽しかったです(^^)またリクエストお待ちしております！ (2019年10月30日 13時) (
レス) id: d6634a8534 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - こんにちは。リクエストに答えてくださってありがとうございます。テゴマスの絆が美しいです。またリクエストさせてください (2019年10月30日 8時) (レス) id: bff42f472f (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - MoMoさん» はじめまして！いつもありがとうございます(;o;)！移行後になるかと思いますが、ぜひ書かせてください！◎ 引き続きよろしくお願いします。頑張ります！ (2019年10月29日 23時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
MoMo(プロフ) - はじめまして。いつも更新を楽しみにさせて頂いてます！よかったらリクエストお願いします。少しの間入院しなければならなくなり、寂しがってるのを3人がどうにかしようと頑張るお話が読みたいです！毎日大変だと思いますが、陰ながら応援させて頂きます！ (2019年10月29日 23時) (レス) id: 82e5569775 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - いくっちさん» いくっちさん、ご無沙汰してます！リクエストありがとうございます(*´-`) ぜひ書かせてください♪ (2019年10月29日 22時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年10月21日 21時
