◆見つめ直す想い ページ28
だが結局守られたのは俺の・・・俺達のほうだった。
そう強く実感したのは、デスフォレストでバンデット・伊丹キョウジのグルゼオンとの戦闘の時だった。
プレイヤーにとっては諸刃の剣と言われたそれを発現させ、アラタと共に戦ったユキジ。
アラタから発作や発熱のことを聞いた時、俺は自分の言葉を悔やんだ。
ギガントの壁を攻略するために来たジェノックから守るための防衛作戦の時、俺はユキジにこう言った。
「俺は・・・・・お前も救いたい・・・守りたいと思っている」
その言葉に返されたのは。
「けど・・・ボクには・・・救われる価値なんかない。守ってもらう価値なんかない。ボクはそういう人間なんだ」
悲し気に返された言葉。
俺はこの時自分が言った言葉を悔やんだんだ。
救いたい、守りたいと言っておきながら、結局救われたのも守られたのも俺の方だった。
仮想国がジェノックに移ってからも、その位置は変わらなかった。
俺が思っていた以上に、ユキジの意志は強かった。
だが彼女がみんなを守ろうとするのは、自分の過去の過ちだと思っている事柄が原因だったと知った。
父親の時のように大切な誰かを失いたくないと・・・・・そのためにアイツは自分の身を削るかのように戦った。
忠告を無視し、オーバーロードを使ったユキジは昏睡状態に陥った。
見舞いに行くことしかできず、俺がどれだけ悔しい思いをしたか・・・。
いや、俺だけではないはずだ。ヒカルもハルキも同じだろう。
自分を顧みず、他人のために自らを犠牲にする・・・・・アイツの悪いクセだ。
確かにそうだ。ユキジと向き合うには、中途半端な気持ちではいられない。
そんなことはとっくにわかっているつもりだった・・・・・中途半端ではない、そう言えるはずだった。
改めて聞かれ、俺はもう一度自問自答する。
俺のユキジに対する気持ちは本物なのか？
そんなこと、聞くまでもなかったな・・・。
〜カモメ公園〜
≪ヒカル≫
キヨカの短い話しながらも、忠告めいた言葉を聞いた時・・・僕はつい黙ってしまった。
中途半端な気持ちでいるのは駄目だと言うことも、ユキジが父親の罪を背負い続けるだろうと言うことも、僕はとっくに気づいてるはずだった。
何かは分らなかったけど、何かを背負い続けていてこれからも背負い続けるんだってことを知ったのは・・・・・あの時だったからだ。
それが確信に変わったのは、デスフォレスト攻略作戦・一度目のウォータイムの後だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいな(プロフ) - コメント失礼します！初めから読みました！ハルキ推しなので気になります！ (2020年3月25日 3時) (
レス) id: 24304f577c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 期待しています 輝け進め 楽しみにしてます、 (2018年3月25日 22時) (レス) id: 584c5fbe86 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ムラクルートもう読める状態なんですか (2018年3月25日 22時) (レス) id: 584c5fbe86 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪向日葵 - はじめまして、ミカサさんの作品は1から読んでます。貴方の作品を読んで私は明るくなりました感謝してます。また帰ってきてください！ (2017年12月23日 12時) (レス) id: 32b9ad8a80 (このIDを非表示/違反報告)
夢月花(むつきはな) - はじめまして、夢月花(むつきはな)といいます。ミサカさんのダン戰作品はずっと読ませてもらってます！！続きを楽しみに待っています！！ (2017年8月14日 21時) (レス) id: e5a665e7f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2013年12月26日 17時
