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「全くだよ。昨日は奏汰、今日は同じ一年の佐々木と小川、それから涼介。普通こんなに続くなんてないぞ？」
「さーせん…」
他の一年の事情なんて涼介には知ったこっちゃない。
しかし、副寮長たちはさらに話を進める。
「なぁ薮、俺らなめられてんだって。やっぱもっと厳しい方いいんじゃねーの？」
「薮ぅ、あれ使おーよ、定規とか靴べらとかぁ。可哀そうとか言って出さないからこうなるんじゃん」
「伊野尾くん、やけにご立腹だね…」
「なんかおれ、相葉先輩たちの気持ちわかった気がする。可哀そうでも、こんだけ規則守らないんじゃ意味ないじゃん」
「…まぁ、一理ある」
難しい顔で薮が答えると、さらに話は進む。
「俺もいのちゃんに賛成。つか、道具なしは俺らもキツイ。門限だけでも3人だけど、今日なんてサボりと遅刻もいたじゃん」
「だね。一年生だけで規則違反10人。二年生でもまだ割といるし…。いくら4人で分担しても俺らの手が限界な気がする」
何かよくわからない話が交わされていて、涼介は不穏な空気を感じつつ首を捻る。
定規？靴べら？道具？？
可哀そうとは何のことなのか、いまいちよくわからない。
「薮くん、決断してもいい気がする。俺は、ね」
「薮ぅ、俺も」
「俺も。大きい問題起こされてからじゃ困る」
「…わかった。今年は様子見で道具は使わないって判断だったけど…３ヵ月も、ちょっと甘くし過ぎたかもしれないな」
真剣な顔で話していた先輩４人。
涼介は未だよくわからないまま、居心地の悪さを感じつつ何も言い出せず立ち尽くす。
すると、副寮長の光が事務室の入り口の壁に掛かっている鍵をひとつ取って、薮に手渡した。
「全部出してきていいよ、」
「わかってる」
そんな会話のあと、薮について伊野尾と�睫擇盪�務室の隅…古い戸棚へと向かった。
光が薮に渡したのはその戸棚の鍵だったようで、カチャリと小さな音がして、戸棚が開いた。
その中には何か入っているようで、ひとつひとつ薮と�睫擇醗北酥�が手に取っては抱えているのが見える。
「二年生だけだから仕舞ってたけど、また今日から並べ直しか」
「…ちょっとトラウマだけどね、あの光景は…(笑)」
「でも抑制にはなるでしょ。おれらが一番わかってるもん」
そう言った３人が抱えて、事務室のテーブルに置いたのは…
「な、なんすか、これ…？」
涼介が思わずそう聞いてしまうほど、多種多様な『モノ』たちだった。
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みつあめ(プロフ) - ともさん» ありがとうございます！何度も読んでいただいて嬉しい限りです😭‼️かなり不定期の更新ですが、今後ともよろしくお願いします！ (2022年10月24日 0時) (
レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 何回も読んでたお話だったので更新されて嬉しかったです！また楽しみにしています！ (2022年10月23日 17時) (レス) id: 5321468578 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - ゆずかさん» コメントありがとうございます！可哀想な山田さん好きなんですよね…笑 お酒の話は構想としてありました！ので、時間はかかるかと思いますがお届けできるかと思います…！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - もしリクエストが可能であれば………調子になっちゃった年下君たちがタバコかお酒に手を出してみっちり叱られる作品も見てみたいです^ ^みつあめさんの作品大好きです。これからもお体に気をつけて無理なさらないでくださいね。ご自身のペースでの更新楽しみにしてます (2020年4月30日 2時) (レス) id: a1b53c5ee3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - お道具を使われる山ちゃんにゾクゾクしました。最高の作品をありがとうございます^_^ (2020年4月30日 2時) (レス) id: a1b53c5ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつあめ | 作成日時：2019年12月8日 18時
