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「ほんっと、どうにかしてくれって感じだよ。せめて門限だけでも。昨日も１人やらかして先輩に怒られてたし…」
「え、先輩が怒んの？」
「あー…なんつーか、うん…」
危うく罰則として先輩たちにお尻を叩かれていることを知られるところで、涼介は言葉を濁してコーラの入ったコップに口をつけた。
「似たようなもんだろ、俺らのとこは反省文だし」
「俺らは先生から指導はいるからさぁ、内申にも関わるって脅されるんだよなぁ」
他の学校の寮も門限を破ればそれなりに罰則があるようだが、反省文や先生の指導よりも、確実に自分の住む寮の罰則の方が怖いと思う。
門限破りだけではない。あの寮には、数えきれないほどの規則があるのだ。
その他のことで既に罰則を受けたことのある涼介は、その恐ろしさを知っている。
今日もちゃんと門限までには帰らなければ。でなければあの罰則が待っている。
そう、思っていたはずだったのに…
「…！やっべ、ごめん、俺帰るわ」
久しぶりに会う仲間との話に花が咲き、いつの間にか時間は経っていて、気づけば門限まであと２０分を切っていた。
街中まで来ていたため、ここから２０分で帰れるのかは怪しいところ。
「出た出た、厳しい門限(笑)」
「うわー、怒られんじゃねえの、先輩に(笑)」
「おまえ、急ぐのはいいけど気ぃ付けて帰れよ！」
そんな声を後ろに聞きながら、涼介は慌ててファミレスを出た。
帰り際に茶化されたが、笑いごとではないのだ。
必死に走って電車に乗り込み、寮の最寄駅に着けばそこからまた全速力で走って…
しかし、そんな努力も空しく、寮に辿り着いたのは門限を１０分過ぎたところだった。
「まったく…今日は涼介か、」
「っ…、薮、先輩…」
勢いよく開けた玄関には、寮長の薮が。
事務室に入ると、副寮長の光と�睫據△修譴�ら監督生の伊野尾もいた。
４人は罰則を任されている、役職を持つ３年生。
その４人が勢ぞろいしていることに、涼介は少なからず恐怖を覚える。
「あれ、今度は山田？」
「今年問題児多くない？」
「…俺らあんまり怖くないのかな？」
副寮長と監督生の間で繰り広げられるそんな会話に、涼介は「いや、十分怖いっす…」と心の中で思った。
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みつあめ(プロフ) - ともさん» ありがとうございます！何度も読んでいただいて嬉しい限りです😭‼️かなり不定期の更新ですが、今後ともよろしくお願いします！ (2022年10月24日 0時) (
レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 何回も読んでたお話だったので更新されて嬉しかったです！また楽しみにしています！ (2022年10月23日 17時) (レス) id: 5321468578 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - ゆずかさん» コメントありがとうございます！可哀想な山田さん好きなんですよね…笑 お酒の話は構想としてありました！ので、時間はかかるかと思いますがお届けできるかと思います…！ (2020年5月2日 21時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - もしリクエストが可能であれば………調子になっちゃった年下君たちがタバコかお酒に手を出してみっちり叱られる作品も見てみたいです^ ^みつあめさんの作品大好きです。これからもお体に気をつけて無理なさらないでくださいね。ご自身のペースでの更新楽しみにしてます (2020年4月30日 2時) (レス) id: a1b53c5ee3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - お道具を使われる山ちゃんにゾクゾクしました。最高の作品をありがとうございます^_^ (2020年4月30日 2時) (レス) id: a1b53c5ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつあめ | 作成日時：2019年12月8日 18時
