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伊野尾の雰囲気に圧倒されて気が付かなかったが、事務室は以前来た時と違った様子になっていた。
見たことのない道具や、布団叩きなどが壁に掛けられて並べられている。
裕翔が道具に気付いたことに伊野尾も気が付いて、
「あ、あれは罰則の時に使う道具ね。3回事務室に来たら次の4回目からは道具ありだから。ま、裕翔はまだ2回目だから今日は使わないけど〜」
「え、道具…って、アレで…」
色んな情報を整理しきれず、頭がパンク寸前になっている裕翔。
しかし伊野尾はそんなことにはお構いなしだった。
「じゃあ反省してね裕翔」
ピシャンッ!!
いつの間にか下着まで下ろされていたお尻に平手が落ちる。
ピシャンッ!!パチンッ!!パァンッ!!
「いっ…た、!」
パチィンッ!!パチィンッ!!パシィンッ!!
「〜っ、い、たぁっ…!」
ピリピリと痺れるような痛み。
前に一度、門限を過ぎて帰ってきて寮長の薮に罰則を受けた時とは、また違った痛みだった。
ピシャンッ!!パチィンッ!!
「あっ!…つぅ、」
パチィンッ!!パチンッ!!パァンッ!!
「いぃっ…!ごめん、なさい…!」
小さく悲鳴をあげながらも、裕翔はじっと耐える。
伊野尾はそんな裕翔を横目で見て、淡々と平手を落とし続けた。
「裕翔、ダメだよ嘘は」
パチィンッ!!パチィンッ!!
「〜っ、」
「正直に言ってくれてたら、罰則なんて受ける必要なかったのにね?」
ピシャンッ!!パァンッ!!
「…く、…ごめんなさいっ…!」
「…もうちょっとだけ反省しよっか?」
パチィンッ!!ピシャンッ!!パァンッ!!
「〜っ、いたぁあっ!!ごめんなさいっ、先輩っ…!」
畳み掛けられるように平手を落とされ、ついに涙が頬を伝った。
たったひとつの嘘で、あんなに小さな、それもバレバレの嘘だったのに…こんな風に叱られるとは思ってもいなかった。
「ごめんなさいっ…すいませんっ…」
パチィンッ!!パチィンッ!!
「ふ、ぇ…やだ、ごめんなさいっ…」
何回叩かれただろうか。
一定のスピードで降ってきていた手がやっと止まった。
最初は我慢していたはずなのに、床にまで涙の跡がたくさん残っていた。
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みつあめ(プロフ) - ともさん» ありがとうございます!何度も読んでいただいて嬉しい限りです😭‼️かなり不定期の更新ですが、今後ともよろしくお願いします! (2022年10月24日 0時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 何回も読んでたお話だったので更新されて嬉しかったです!また楽しみにしています! (2022年10月23日 17時) (レス) id: 5321468578 (このIDを非表示/違反報告)
みつあめ(プロフ) - ゆずかさん» コメントありがとうございます!可哀想な山田さん好きなんですよね…笑 お酒の話は構想としてありました!ので、時間はかかるかと思いますがお届けできるかと思います…! (2020年5月2日 21時) (レス) id: 19e769908e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - もしリクエストが可能であれば………調子になっちゃった年下君たちがタバコかお酒に手を出してみっちり叱られる作品も見てみたいです^ ^みつあめさんの作品大好きです。これからもお体に気をつけて無理なさらないでくださいね。ご自身のペースでの更新楽しみにしてます (2020年4月30日 2時) (レス) id: a1b53c5ee3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - お道具を使われる山ちゃんにゾクゾクしました。最高の作品をありがとうございます^_^ (2020年4月30日 2時) (レス) id: a1b53c5ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつあめ | 作成日時:2019年12月8日 18時