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第八声 ページ10
A
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(翔)「〜♪」
…この子は学校いかないのかな…
現在午後１時。隣では鼻歌を歌いながら、お弁当を食べる翔の姿。
(貴)「(ジ―――)」
翔「(ビクゥ！！！)」
あっ…怯えてる。見すぎたかな…
(翔)「お姉さん…食べたいの？」
私が大丈夫か心配していると、翔がスッとお弁当の中身を蓋に移して渡してきた。
(翔)「一緒に食べましょう♪俺だけ食ってても、おいしくないんだもん」
私はコクンと頷くと、翔の箸を借りて一口食べた。
(貴)「(ﾓﾋﾓﾋ…パァァァァ✧)」
おっ…おいしい…
私がもぐもぐ食べていると、翔が嬉しそうにニコニコ笑っていた。
…って…あれ…？
これって…口付け…？
昨日の事がのうりを通って私の顔は徐々に熱くなっていた。
翔は気が付いていないようでおにぎりを食べていた。
(翔)「ﾓﾋﾓﾋ…ﾓﾋﾓﾋ……あれ？お姉さん顔赤くない？」
翔はｸｽｸｽと笑うと
私の口の横をペロリと舐めた
(翔)「ついてますよ」
(貴)「！！！///」
やっ…やられた…ここのシーンだけ見られたら完全にカップルじゃん…
それは昼下がりのひと時。私は自分の事でいっぱいいっぱいで
周りの事を見れていなかった。
…そう…翔の事も優斗の事も…
考えることが出来ていなかった…
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作者名：ちびひよ | 作成日時：2013年4月22日 22時
