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#8 ページ8

配信が終わった後、すぐにサイトに飛ぶ。

本当だ...もうチケット販売始まってる。

僕も、早く応募しないと。

急いで名前を入れて、応募する。

両手を叩いて、目を瞑る。

「当たりますように...!」

倍率はとんでも級で高い。

クラスの人の中で1人居るか居ないか。

儀式を終えて、パソコンの隣にあるスマホを見る。

どうしようかな〜、これ。

電源ボタンを押すが、光が宿ることは無かった。

スマホが無いと生活できないレベルで中毒になっている。

今はもうお店は開いていないから、明日行くしか無い。

2日連続で外出することは暗黙のルールを破ることになる。

自分を裏切るのは少し気が引ける。

しかし、スマホが1日使えないとなると、心身共に問題が起きる。ショックで。

どちらを取ってどちらを捨てるか、1時間弱悩んだ。

結果、明日お店に行くことにした。

明日の予定をスケジュール表に書き出す。

百均に売ってそうな、小さくて薄い手帳。

いつもの時間に起きて、朝食を食べて身支度を整えたらすぐに家を出る。

コンビニに寄ってATMでお金を引き出す。

どうせ新しくスマホを買わなければいけないから。

修理するとしても新しいスマホの半分の額はすると思うし。

そしてお店の開店時間、10時になるまで時間を潰す。

1度家に帰ることも出来るが、再び外に出ようとすると体が拒否反応を出す恐れがあるからそれは却下。

スマホショップの定員さんは偏見だが話すと長くなりそうだから手早く話を済まそう。

予定を記入し、玄関近くに投げる。

...食卓の方が良いな。

数時間座っていて感覚を無くした足で玄関に向かう。

そして食卓に投げる。

コントロールはばっちりで机の上にぽん、と着地した。

ただそれだけなのに僕球技なら出来るんじゃないかと錯覚してしまう。

馬鹿じゃないの。

自分を罵り、メンタルを強くする。

スタンダードな強化法だ。

それを実践しているのだが、なぜだかむしろメンタルが弱くなっているような気がする。

そんな事はどうでもなくて。

今日は外に出たので、風呂に入らなければいけない。

別に外に出てない日もあるけれども。

風呂のお供、スマホが居ないから寂しい。

大昔の人類はスマホが無くても生きていけたんだな、と今更ながら感心する。

記憶がないだけで僕も前世はスマホが無くても生きていたのかもしれない。

頭の悪い事を考えながら、風呂のドアを開けた。

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花音(プロフ) - 初めまして!私も同じ気持ちです( TДT)ゆっくり休んで下さいね( ;∀;) (2022年5月17日 15時) (レス) @page26 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 私もです…(´;ω;`) 受け入れられる気がしないです… (2022年5月16日 20時) (レス) @page26 id: 32504c8e03 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - どタイプです。さいこうです。ありがとうございます😭 (2022年5月14日 10時) (レス) @page24 id: e34a02d390 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫騎。 | 作成日時:2022年4月16日 11時

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