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「ｯひ、」
待ち受け画面を開いたままあれやこれや考えていると、とうとう堪忍袋の緒が切れたのかそうまくんから電話が来た。
思わず震える。
ただ心の中で謝罪するばかりで直接言葉に表す事は出来ない。
1回目は応答せず、どうせ2、3回で諦めるかなと思っていたが既に10回不在着信が入っていた為、嫌々通話ボタンを押す。
「...。」
沈黙を極めるに限る。
左手にスマホを持ち、席を立って電気を付ける。
そのまま壁に体重をかけて、そうまくんが喋るまで待つ。
が、何時まで経っても音が聞こえない。
「ぁ、え、?」
反射的に声を出す。
しまった、と思ってももう遅い。
so「...A。」
低く、威圧的な声。
全身がビリビリと反応する。
何時もの優しいそうまくんじゃ無い。
否、素はこっちなのかもしれない。
現実逃避し、怖さを少しでも薄めようと努力していると、再度そうまくんの声が電話越しに聞こえる。
so「LINE見た?」
「ぃ、や、見てない...です。」
so「じゃあ良いや。言いたいことあんだけどさ、今から俺の家来て。住所教えるから。」
初めて個人情報を教えてもらって嬉しいはずなのに、状況が状況で1mmも嬉しくない。
寧ろ辛い。
現在時刻午前5時49分。
こんな早くに招集とは、絶対に深刻な話に決まっている。
しゆちゃの件だったら、相当お怒りに違いない。
さぁっと血の気が引くのが分かる。
「分かり...ました、」
酷く焦りを覚え、クローゼットから服を引き出して必死で身支度を整えた。
「ｯ髪、はねて...まぁいっか。」
必要な物だけ持って、靴を履き潰して外に出た。
読み方が分からない住所を睨み、ただ走り続けた。
「はぁｯ、ここ、?」
結局、地図案内機能でそうまくんの家まで辿り着いた。
表札には確かに【黄瀬】と書いてある。
1度息を整えてから、熱を帯びた指先でインターホンを押す。
『はい、...あぁ、A鍵開いてるから入って。』
時間が経ったから少しは気分が変わってくれるかなと思ったが、そんな事は無く、先程の凍りつくような声のままだった。
敷地の中に入った瞬間に、心臓が縮まって、緊張感を漂わせた。
カチャ、とドアを開け靴を脱ごうと視線を下に落とすと靴が何足もあった。
誰か居ると解釈し、出来るだけ音を立てないように歩く。
リビングらしきドアを開けると、色とりどりの目が全てこちらに向いた。
憎しみの様な、悪意のこもった様な、そんな目だった。
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花音(プロフ) - 初めまして!私も同じ気持ちです( ＴДＴ)ゆっくり休んで下さいね( ；∀；) (2022年5月17日 15時) (
レス) @page26 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 私もです…(´；ω；｀) 受け入れられる気がしないです… (2022年5月16日 20時) (レス) @page26 id: 32504c8e03 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - どタイプです。さいこうです。ありがとうございます😭 (2022年5月14日 10時) (レス) @page24 id: e34a02d390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫騎。 | 作成日時：2022年4月16日 11時
