出会い。 ページ14
「なんだよ。相手してもらえばいいじゃねーか。Aさんランク戦大好きだし、いつまでも相手してもらえるぜ」
「絶対いやです!断固拒否します!」
唯我はそう言って顔を曇らせる。何かを思い出すように言葉をならべた。
「あの時のランク戦は思い出したくないですよ……」
「あー、あの時か。結構最近じゃない?」
「国近知ってるのか?」
「うん。ちょっとその時だけ見に行ってたんだよね。おもしろそうだったから」
「全然おもしろくないですよ!」
「もとはといえば、唯我がA怒らせたの悪かったんじゃん」
「いや、こいつムカつきすぎて怒った事とかホント覚えてないわ」
「Aさんいつになく辛辣」
げらげら笑う出水君。そんなにおもしろいか?
「あのランク戦以来、貴方とはもう戦わないと僕は決めたんです……!」
＊
「あのー。柚宇いますかー?借りたゲーム返しに来たんですけど」
その日、Aは国近に借りたゲームを返しに来ていた。
隊室には国近どころか太刀川隊は誰ひとりとしていなかった。
そこへ唯我がやってきたのだ。
ちなみにこれが二人が初めて話すきっかけとなった。
今まであまり出会わなかったし、特に話す内容も話す機会もなかった。
ましてや、あまり強くないと聞いていたのでAがランク戦に誘う事もなかった。
「このA級一位の太刀川隊に何か用ですか?」
(こいつ……、太刀川隊だけどあんま強くないって聞いたやつじゃん)
隠さずに言うとAは率直にこう思った。
もうひとつ付け足すと、
(あんま強くない癖になんで威張ってんだ?太刀川さんや出水君より威張るってどゆこと?)
「……」
しばらく呆けていた。
しかし、我にかえる。
「お宅のオペレーターの国近ちゃんに用があったんですけど……」
このあとAを腹立たせる原因となる言葉が唯我の口から二連続で出てくる。
ドヤ顔付きで。
「A級六位の部隊が何の用かと思ったらそういうことか」
「あいにく、A級一位は暇じゃないんでね。また今度来ればいいさ」
＿プツン
ここでAの中で何かが切れた。
「いやー!そうかそうか!唯我君だよね?今からランク戦しに行こうよ!それ終わるころには柚宇もいるかもしれないしさ!」
そう言って首根っこをすごい勢いでつかんで引っ張って行く。ちなみに二人ともトリオン体。
身長差はすでに空気である。
そして、唯我は悪夢を見たのだった。
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陽由(プロフ) - イザナミ姫さん» ありがとうございます!双葉ちゃんの可愛さ伝わってたみたいで良かったです!これからもがんばります! (2015年8月27日 22時) (
レス) id: 912615e0b2 (このIDを非表示/違反報告)
イザナミ姫 - 面白い！！双葉ちゃん可愛いですねえ！！更新待ってます！！ (2015年8月24日 18時) (レス) id: 87ed36dc48 (このIDを非表示/違反報告)
陽由(プロフ) - 招き猫の子孫さん» ありがとうございます！これらもがんばります！ (2015年8月13日 12時) (レス) id: 912615e0b2 (このIDを非表示/違反報告)
招き猫の子孫(プロフ) - 夢主ちゃんがすっごく可愛いです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2015年8月13日 6時) (レス) id: a614ea2c00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽由 | 作成日時：2015年8月13日 2時
