観音坂の.....？入間さんの....？

再び頭痛 ページ17

一通りの仕事を終え自分の部屋に入りベッドに座る


開会式の時見たことある顔がいくつかあった


正しくは見たことある気がする顔


明日私はあのチームのどこかに貰われるんだ…

無花果様は「捨てたのではない。元の場所に返す」
と言っていた


みんなは一体私のなんなんだ…


私は中王区で育った子では無いのか…？


そしてマンションに行った日抱きしめられたことを思い出す

右手で自分の左腕を抱きしめる


A「あの人…すごく暖かかった」


ずっとここに居てもいいかも知れないとまで思ってしまった



ふと鏡を見た


アザだらけの身体…


A「うっ…」


頭を鈍器で殴られたような頭痛


『ここまで育ててあげた事に感謝しなさい』


A「っ…誰…」


『A…愛してる』


思わず後ろを振り向いた

当然だが誰もいない


聞き覚えるある声…

暖かいよく通る声が聞こえた


A「誰…？誰なの…？！」


合歓「A…って大丈夫？！」


合歓が駆け寄ってきた


A「合歓様…大丈夫ですので」


合歓「今は仕事じゃないんだからタメ口でいいだよ…！ほら、これ飲んで」


合歓に渡されたコップの水を飲む


あれ…？なんだか意識が…？


記憶を手放す前に見た合歓の表情は何かを知っているかのような無表情だった


あの水には何が入って、たの…？



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