ns×uk (リクエスト) ページ11
「ねぇ！那須！
勉強教えて！」
「いーよ！
龍我おばかだもんな〜笑」
「なっ…！ばかじゃないもん！」
「髪ぐちゃぐちゃにすんな！笑」
「そっちこそしないで！」
…2人で楽しそうに
笑いあってる那須と龍我…。
何で龍我は
那須に笑顔を向けてもらえるんだろう、
…俺が那須と付き合ってるのに…
付き合ってるけど、
最近はデートとかも
全然してない。
わがまま言うのだめかな、って
思って俺も誘えないし、、。
喋る時もどきどきして
ついぎこちなくなって、
那須から笑顔は消えていく。
「はあ…」
「一世〜！♡」
「藤井くん！」
…あの2人は悩みなさそうだなぁ、
うらやましい…
「もー！ここ教えてって
言ってるでしょ！」
「教えてるけど龍我、
全然理解しないんだもん！」
「那須の教え方が悪いの〜！」
まだじゃれあってる
2人を見たくなくて、
スマホに視線を向けた。
.
撮影終わり…。
「浮所、いっしょに帰ろ」
「え…」
「何でそんな驚くの(笑)
ほら、」
手をつないで、
歩き出した那須についていった。
「今日さ、龍我に
勉強教えてたんだけど〜」
「う、うん」
「あいつなんも理解しなくってさ！
大変だったわ〜笑」
…那須の口から出てくるのは
龍我ばっかりだった。
…俺、知ってたよ。
龍我に勉強教えてたの。
だって見てたもん。
気づいてもらいたくて
わざと視線向けてたのに、
那須はその視線に気づかないぐらい
龍我のことしか見てなかったんだね、
「浮所？どうした？」
「…」
「…なんか最近元気なくない？
ごめん、俺なんかした？」
「…那須のばか、」
「え…
あっ、浮所！？」
那須を押して、
走った。
ほんとなんにもわかってない。
なにひとつ俺のこと理解してない、
ずっと涙が止まらなかった。
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作者名：あおそう＊ | 作成日時：2019年5月7日 17時
