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お遊戯−3 ページ38

その時。
Aの隣にいる宮沢の隣にまた一つ人影が現れた。
黒髪にセーラー服を着た武装探偵社の事務員・谷崎ナオミ。Aは少し目を開け、谷崎は近くにいるのかと考え込んだ。





その時。一つ壁を挟んだ極彩色の玩具箱のような部屋に、数多くの人影が現れた。異能力を行使した魂をAの異能力が感知したため、ルーシーが異能力を使って周囲の人間も巻き込んだと見て間違いない。





『(・・・・・・谷崎氏と、中島氏?それに、あの白衣の人・・・・・・)』





「皆さんようこそ、アンの部屋へ」





芝居めいた話し方で、ゆっくりと声を紡ぎ始めるルーシー。





「あら嫌だわ、こんな沢山の人に見つめられて。あたし初対面の人と話すの苦手なの。でもダメね、ちゃんと説明しなきゃ。皆さんお困りだわ」




「だっていきなりこんな見知らぬ場所に連れて来られたんですもの。あたしだったら心臓が飛び跳ねてしまうでしょう」





まるで一人語りのラジオ。まるで独り言。
本当はそんなこと、露ほども思っていないと言った様子で語るルーシー。





「ナオミは何処だ」





例え年若い少女であれども、口調は強いままの谷崎。今すぐにでも胸倉を掴み上げてもおかしくない。





「あらあら・・・ご免なさい、そっちの説明が最初よね。探偵社の皆さんはあちらよ」





ルーシーは怯えることなく、奥の扉を指す。その扉はお伽話のお姫様が閉じ込められる牢屋のよう。扉に着いた窓から、中が見える仕組みだった。谷崎が扉に駆け寄り、中を覗く。
そこには、人形の手に体を握られた宮沢、ナオミ、Aと数名の人間の姿。





「賢治君!ナオミ!Aサン!・・・くそっ!」




「鍵無しでは開かないわ・・・・・・開くのはあっちでしてよ」





ルーシーが手をすっと出して指したのは反対側の扉。
中島が扉に駆け寄り、窓から外を見る。その景色は変わらず市街地だったが、人も車も鳥も。全てが静止していた。





「静止している・・・?いや、時間が止まっているのか」




「あたしはルーシー。ここはあたしの異能力で作った空間。でもご安心なさって。その白い扉からいつでも帰れましてよ」





谷崎は扉のノブから手を離し、ルーシーに向き合う。





「どうするつもりだ」





「簡単よ、この部屋のアンと遊んでいただきたいの」





組合徒弟 ルーシー・M・モンゴメリ
___異能力"深遠の赤毛のアン"

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響輝@ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…!?!?更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です!頑張ってください! (2022年1月14日 21時) (レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。(白目) (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです!これからも頑張って下さい! (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kaoru | 作成日時:2021年9月22日 23時

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