檸檬と夜叉−4 ページ19
｢はっ･･･はぁっ･･････っぐ･･･｣
前方車両。
爆弾を受け続け、パーカーが既にボロボロであるAの体は床に押され、左頬のすぐ横を梶井の持っているナイフが貫いている。
左頬からは一線の血がつぅと流れており、梶井は負傷しているAの体を容赦なく踏み付ける。呻き声を上げながらも痛みのせいでAは気絶一つしていない。
｢これから君は死ぬ訳だけど。死ぬ前に教えてくれよ･･････死ぬって何？｣
『･･･は･･･？』
｢何、学術的な興味だよ。僕は学究の徒だから。人の死因は全て単純で可逆的な反応だ
何故死は不可逆なのだ？
何故人はいずれ死ぬ？教えてくれよ｣
『･･･それを答えるのは僕の仕事じゃない』
｢ふっっ！！｣
いつの間にか起きていた与謝野の怒りの一撃が、梶井を吹き飛ばした。Aは、漸く復活しましたか、と服以外無傷状態の与謝野に向かって声を掛ける。
そして自身も異能力による細胞活性で傷を治して行く。こりゃ帰ったら治療か･･･？とAは震え出した。
｢今、殴ったのどっち側だっけ？｣
｢ど、どちらかと言えばこっち寄り･･･｣
細胞活性による治癒は時間が掛かる上に動き回ると効きが遅くなるが故に、与謝野と梶井の会話を聞く。
梶井が左頬を指差した後、与謝野の鉄拳が右頬に襲い掛かり、またしてもドア付近まで吹っ飛ばされる。
『(あっちゃー痛そ･･･)』
｢こう見えても妾は医者でねぇ･･･アンタの百倍は死を見てる｣
｢ヒッ！｣
｢死とは何かって？教えてやるよ･･･
死とは命の喪失さ。妾達医者がどれだけ手を尽くしても患者の命は指の間から零れ落ちる｣
｢死が科学の究極だと！？ふざけるな！！
命を大事にしない奴は、ぶっ殺してやる！！｣
『･･･良いこと教えてあげようか。
この人は武装探偵社の専属医･与謝野晶子女医。
与謝野氏の異能力"君死給勿"はありとあらゆる外傷を治癒できる』
｢ただし条件が難しくてねェ･･･瀕死の重症じゃないと治せない。程々の怪我を治そうと思ったら、一度半殺しにしなきゃいけない｣
｢ヒッ･･･！！｣
与謝野はそういいながら、鞄から鋭く光る手術用の鉈を取り出した。
｢おやぁ、怪我してるねお兄さん。
＿＿＿＿＿治してやろうかぁ？｣
｢ひゃああああああああ！！！｣
『･･･与謝野氏怖･･･早く中島氏の所行こ』
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響輝＠ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…！？！？更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です！頑張ってください！ (2022年1月14日 21時) (
レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・｀) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。（白目） (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです！これからも頑張って下さい！ (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kaoru | 作成日時：2021年9月22日 23時
