檸檬と夜叉−2 ページ17
『此処かぁ･･･暗･･･陰キャにとっちゃありがたいな』
｢Aちゃん！？何で！？｣
｢手前･･･何者だァ？｣
ポートマフィア地下。逆探知した結果太宰の居場所はポートマフィアの此処である事に気付いたAは、異能力でそこまで飛んで来た。そして着いた瞬間、黒帽子の男に蹴られかけた。避けたが。
『あ、太宰氏の回収に来ただけなんで』
｢んじゃねぇよ！どうやって此処に来たんだ！｣
『どうやってもこうやっても･･･異能力』
｢まァそうだろうなぁ！！｣
『、おっと』
黒帽子の体術遣い。Aはその人物に見覚えがあった。ポートマフィア五大幹部の一人、中原中也。双黒として、太宰と共に裏社会に名を馳せた男。
『(タイミングミスったな･･･)』
中原の蹴りを後ろに飛んで避けたA。Aは終始怠そうに中原の攻撃を軽く避けていた。両ポケットに手を突っ込んだ状態で。
『恨まないでくれよ』
異能力、
そう呟かれた瞬間、中原の体は糸の切れた人形のようにどしゃりと倒れた。太宰はそれを見て良い気味だと笑っていたが。
Aはスマホを出して太宰の写真を一枚取った。
｢え、誰に送るの？｣
『国木田氏です。一応探してくれと頼まれたんで』
｢あぁ、帰ったら一発殴られそう｣
『一発で済みますかね･･･ほら、これ見て』
Aが太宰に見せたのは国木田とのメール画面。写真付きのメールを送ったら、生真面目な国木田らしくすぐに送り返してくれた。その画面にはこう書いてあった。
"感謝する。太宰めに伝えておけ。五発は覚悟しておけとな"
太宰の顔がみるみる内に青ざめる。
ふぅと溜息を着いたAはスマホをしまって、異能力をかけた状態の中原の元へ寄る。
肩を上げ、異能力を発動した状態の手で頬をぺちぺちと叩くと、中原の目は朧げながら開いた。
『あ、起きた･･････生きてます･･･？』
｢手前の･･･異能力か｣
『あ、まぁ。太宰氏、国木田氏にはいい感じに伝えときますから』
｢Aちゃん命の恩人｣
Aはスマホをスクロールし、ある一通のメールを確認した。差出人は与謝野。ただ送られてきたのは一文のみ。
"電車が梶井によってジャックされた"
『はー･･･治安悪すぎ。中島氏に仕掛けといて正解じゃん･･･んじゃ、太宰氏。また明日に』
｢え、ちょAちゃん！？｣
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響輝＠ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…！？！？更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です！頑張ってください！ (2022年1月14日 21時) (
レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・｀) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。（白目） (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです！これからも頑張って下さい！ (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kaoru | 作成日時：2021年9月22日 23時
