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Prologue ページ1

『え、は、く、国木田氏!?如何?』




「ああ繋がった!今から十五番倉庫に来てくれ!軍警から依頼されていた虎が来る!」




『え、は?ちょちょ国木田氏何言って・・・って切れたし・・・はーもう、これだから陽キャは・・・』





"通話終了"という四文字で、彼女の聞きたいことは途切れた。なんと無慈悲な文字だろう。
彼女は通話終了の画面に写った、"国木田氏"の文字を軽く睨みつけ、頭をガシガシと掻く。





はぁ・・・と浸かれた溜息には、不機嫌さが100%に詰まっている。クマが溜まり、元より目付きの悪い目が尚更威圧感を増している。
彼女の本音を知らない人間なら、怖じけ付くほどに。





『(はー!?国木田氏一体非番の日に何入れてんの!?つーか起動したところに電話入れんの辞めてもらえないかなー!!)』





・・・・・・こうである。
つまり、不眠症を疑うほどの濃いクマは、ゲームの徹夜によって生まれたもの。まぁ、今はその不機嫌さが増しているために、尚更濃く見える。





『(しゃーないか・・・サボったら社長に怒られそうだし)』





ベッドの上に無造作に投げられていた黒いロングパーカーに袖を通し、耳につけていたヘッドホンを首元まで下げる。パーカーのポケットにスマホを入れて、玄関への扉を開けた。





玄関を出て、夜は綺麗な満月がかかっていることに気付いた。少し青っぽさも伺えるその満月が、とても美しいと言えるかと聞かれれば、おそらくYESともNOとも答えないだろう。





美しいは美しいが、どこかその青い月は、儚さと共に恐ろしいものを秘めているようにも見えた。





スマホで、赤く点滅しながら動く国木田の位置情報をチェックする。言い方を変えればGPSである。まぁ、何故国木田にGPSが付いているのかは後として。




そしてもう一つ、彼女は位置情報をキャッチした。武装探偵社の厄介な男、ジサツ愛好家の太宰治である。彼の点滅する位置情報の赤点は、国木田から言われた十五番倉庫の中にあった。





『(はいはい・・・そゆことか)』





多分国木田氏は気付いていないだろーな、なんて呑気なことを考えながら、家からそこまで離れていない十五番倉庫へ足を進めた。

Prologue−2→



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響輝@ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…!?!?更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です!頑張ってください! (2022年1月14日 21時) (レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。(白目) (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです!これからも頑張って下さい! (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kaoru | 作成日時:2021年9月22日 23時

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