三話 ページ4
加州 side
可笑しい。
清光「オーラオラオラァ!」
可笑しい。
清光「はぁ、はぁ、何なんだよコイツ等…!」
時間遡行軍の様子がいつもと違う。
長谷部「加州!むやみに動くな!
体力を削られるぞ!!」
清光「分かってるよ!けどっ!」
いつもの時間遡行軍なら
ただ本能のまま突っ込んでくるのに
コイツ等は違った。
攻撃はしてくる。
けれどこっちから攻撃しようとすると
それを受けまいと全員で距離を取る。
まるで、時間を稼いでいるような…
誰かを待っているような、そんな感じ。
意図の読めない攻撃に
俺たちは苦戦し、次第に疲労していった。
遡行軍「ウ"ガアァァァ…!!!」
薬研「ぐっ…!!」
歌仙「薬研!!く、ぅ…ッ!!」
当然、敵の一撃を受け止める力も弱くなり
ついには膝をついて防ぐのが精一杯になった。
清光「っ、一旦引こう!!
光忠は薬研、長谷部は歌仙の援護を…!!」
このままじゃ、誰かが折れるかもしれない。
そう思って指示を出す。
その時だっだ。
鶴丸「ぐぁぁ!!」
肉を切り裂く音と、鶴丸さんの悲鳴が聞こえた。
驚いて振り返ると
左肩から腹のあたりにかけてを斬られ血を流す鶴丸さんと
その前に佇む黒い布で体を覆う " 何か " 。
長谷部「貴様、何者だ!!」
歌仙と一緒に敵を退けた長谷部が叫ぶ。
いつの間にか、時間遡行軍は攻撃を止めて
俺たち、そして黒い奴から少し距離を取っていた。
この場にいる全員の視線を受けて、
黒い奴はゆらりとこちらに体を向け、静かに言った。
『……見つけた。』

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火狩 - 敵側の話を見たことがなかったのですごく嬉しいです これからも更新頑張ってください (2023年8月15日 14時) (レス) @page28 id: 1ca09d8d18 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!!続きすごく気になります!!応援しております! (2023年8月9日 15時) (レス) @page28 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ポッチ(プロフ) - 遡行軍側(?)の話は殆ど無いので読んでいてとても楽しかったです!ゆっくりで良いので更新再開してくださると嬉しいです! (2023年6月24日 15時) (レス) @page28 id: bc736021f3 (このIDを非表示/違反報告)
ウメ(プロフ) - 好きー! (2022年11月21日 0時) (レス) @page28 id: b5b57daa6a (このIDを非表示/違反報告)
ロア - あぁ゛~~好き゛~~!! (2022年9月13日 21時) (レス) @page28 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅葱 | 作成日時:2018年12月30日 4時