俺の好きな人は姉ちゃんの旦那青×桃 (ページ7)

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桃side

失恋をした日から数週間後

全国大会の日がやってきた

あの日から俺と先輩は一言も話していない

いや、一方的に俺が避けてると言ったほうが正しいんやろうか

あの日だって俺は結局、あの場から走って逃げて先輩の話は何も聞いてない

顧問「あ、小瀧！」

部員が多いから1年は全員試合には出場できない

やからユニフォームを着るだけ着て、いつ誰かの代わりに出場しろと言われてもいいように試合前の練習だけは忘れずにしとく

今日も一人でリフティングをして足を慣らせてたら急に顧問に呼ばれて一時中断

もしかして試合に出ろって言われる？

なんて思っていたら

顧問「藤井呼んできてくれへんか？」

「え？なんで俺が…」

顧問「試合前のアイツの時間に入っていけるの小瀧だけやねん。他の奴らはビビっちゃってな」

たしかに先輩は試合前の一人の時間は音楽を聴きながら気持ちを落ち着けようとしてるから少し話しかけづらい

でも声をかければいつもと変わらない先輩やのに

顧問「ほな頼んだぞ」

「え！ちょっと…！」

はぁ…行きたくない

やのに行かなければあかんくなった

自分の頬を叩いて気合いを入れる

少しだけ。少しだけ話して終わりや。