俺の好きな人は姉ちゃんの旦那青×桃 (ページ11)

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桃side

「ん…はあっ、はぁ…な、なにs…「好きや」

「へ…？」

"何すんねん"

そうやって怒ろうと思った

なのに、先輩がそんな俺の言葉を遮る

青「だから…望のことが好きや」

この人は何を言ってるん？

青「あの日。全国大会が決まった日。ほんまは伝えようと思ってた。でも望がおらんくて伝えられなかった」

「……」

青「伝えるどころか望に避けられるようになって苦しかった。望は俺にとって初恋やったから、失恋ってこんなに苦しいんやって思った」

先輩の手が俺の髪に触れたかと思えば、俺の髪を耳にかける

そして俺の好きな笑顔で笑うんや

青「ふっ、高校の時より女っぽくなってる。かわええ」

「なにいって…」

青「忘れたかった。でも忘れられなかった。望に会って可愛くなってる望を見て、なんでそんなに虜にすんねんって腹たった」

「っ…」

青「俺以外が望を可愛くしてるんちゃうかって。そう考えるだけで頭がおかしくなりそうやった」

そこまで言うと先輩は俺の唇を指でなぞる

青「この唇を俺以外も知ってるんかと思ったら顔も知らへん相手を殴りたくなった」

ゆっくりと近づいてくる先輩の唇

でも寸前で止まって

青「俺を嫌いなら突き離して。好きならキスさせて。考える時間は5秒だけな」

至近距離で見つめながら先輩が5秒数える

あほ。答えなんてもう決まってんねん

"ちゅっ"

青「っ…！！！」

先輩が数え終わる前に俺から唇を押しつける

「…先輩が好きです。だからあの日も逃げ出した」

青「え…？」