俺の好きな人は姉ちゃんの旦那青×桃 (ページ2)

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桃side

俺と先輩の出会いは、俺が高校一年生で先輩が高校三年生のとき

入部届を出してすぐに風邪をひいてしまった俺は他の同級生よりも部活動の参加に遅れをとってしまった

そのせいで最初のアップで2人1組を作るのも俺以外はみんな固定の組み合わせができていて俺はぼっち

顧問「おい、小瀧！はよアップせぇ！やないと部活参加させへんぞ！」

「は、はい！」

そんなこと言われても…

人付き合いが苦手なわけではない

せやから声かけるのやって普段はできるのに俺以外に空いてる人もおらんからどうしたらええかわからんだけ

「どうしよ…」

なんて困っていると

青「小瀧くん！」

「はい…！」

青「ふはっ笑そんなに驚かんといて笑誰も組む人おらんなら俺と組もうや」

声をかけてくれたの部長の藤井先輩

運動もできればスタイルもいい

それに容姿まで完璧やからモテモテ

あ、ちなみにここは男子校やで？

なのに学内恋愛禁止されてへんから男同士のカップルなんてたくさんおる

せやから心が女な男子生徒たちはほぼみんな藤井先輩を狙ってる

部活内にもたくさんおるって聞いたことある

そんな先輩がわざわざ俺に声かけてくれるなんて…

「ええんですか…？」

青「え？」

「先輩なら俺やなくても他に組む人…」

ほら、あの先輩なんてめっちゃこっち見てるやん

さっきまで藤井先輩と話してたし普段はあの人と2人1組してるんちゃうかな？

青「小瀧くんが嫌なら俺は戻るけど？」

「へ…？」

青「そしたら小瀧くん1人やで？部活参加できへんけどええの？」

ちょっと意地悪な笑顔で言う先輩

でも、その通りやねん

藤井先輩が居なくなったら俺は1人

部活に参加できへんくなる

青「まぁ、ええならええけど」

「ま、待ってください！！」

立ち去ろうとする先輩を引き止める

俺の声に振り向いた先輩に

「い、一緒にやってください！お願いします！」

そう言って頭を下げると

青「ふはっ笑小瀧くんおもろいな笑そんなに堅くなる必要ないやん笑」

「でも…」

青「ええよ。一緒にやろう」

これが俺と藤井先輩が初めて話した会話