俺の好きな人は姉ちゃんの旦那青×桃 (ページ1)

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桃side

姉「あー！もう、流星！」

青「わぁ！ご、ごめん！！」

姉「もう…また？この前も溢してたのに！」

青「ほんまごめん！」

姉「望は大丈夫？服汚れてへん？」

「あー、ちょっとだけ。これくらい平気やで。どうせ捨てようと思ってたやつやし」

俺のことが好きすぎる姉に誘われて月に1度、姉の家で一緒に飯を食べている

今日も誘われて来たんやけど、正直に言えばほんまは来たくない

「はぁ…せめて旦那がおらん時に呼んでくれよ」

洗面所で服についた汚れを落としながら思わず呟いてしまう

姉ちゃんのことが嫌いなわけちゃうねん

俺がこの家に足を踏み込みたくないのには別に理由がある

それは…

青「ごめん。ほんまに大丈夫か？」

そう。俺が高校の時の2個上の先輩。

そして、姉ちゃんの旦那。

藤井流星

俺がこの家に来たくない1番の理由はこの人に会いたくないから

「大丈夫です。気にせんといてください」

それだけ言って横を通り過ぎようとしたら

青「待ってや」

手首を掴まれて阻止される

なんで。何で止めんねん。

「なんですか」

青「…俺なんかしたか？」

覗き込むようにして聞かれる

言いたいことはわかってる

でも素直に言うわけにはいかん

「別に、なにも」

青「ならなんで避けるん？」

「別に避けてなんかないです」

青「避けてるやん。ずっと気になってた。なんで敬語なんやろって。俺らの間に敬語はなしって言ったやん」

姉ちゃんの旦那は、俺にとってただの高校の先輩なんかやない

部活も一緒で部長だった先輩

そして…

青「望。教えてや。何で俺を避けるん？」

「…藤井先輩に言うほどのことでもないですから」

青「……なんで先輩呼びやねん。流星って呼んでや」

「呼び方なんてどうでもええやないですか。もういいですか？」

俺と先輩はただの後輩と先輩なんて言葉だけや表せへんくらい濃い関係になってたはず

誰が見ても俺らの関係は友達以上恋人未満のような…

いや、中には俺と先輩を付き合ってるって言う人もおった

俺やって、そうなりたいって思ってたけど…