ミルク色の雲に乗って ページ5
○YUTA
『待ってAって、俺らの知ってるA？』
「うん、よく知ってるA」
『そりゃまた、すごいとこに惚れて…』
「ヒョンもそう思う？」
『いや、全然良い…良い？良いのか？』
というか俺の隣にいるのはどうした？と思ったら、口を開けたまま固まっていた。顔の前で手を振ればはっ！と意識が戻って、ジェヒョナがAを！？と大きな声で叫ぶから慌てて口を塞ぐ。一応周りを見渡したけれど、小さな会議室には俺たちしかいない。
『テヨンア、一旦深呼吸して』
「ご、ごめんちょっとびっくりしちゃって」
『いや俺もびっくりはしてるけど』
「まずは周りからって、ジョンウが」
「ジョンウも知ってるの？」
「今知ってるのは、ジョンウとヒョンたちだけだよ」
後はドヨンイヒョン？と首を傾げて、知ってるかな？と聞かれても、俺たちだって今知ったんだからわかる訳がない。いやでも、最近またAのことを世話しているような…いないような…でもAもあれに慣れてるから何も言わないし…
「ま、まさか」
『なに？どうした？』
「ジェヒョナ、あのコンテンツの時？」
『いつ？』
「Aがジェヒョナにウィンクしたとき」
『でもあれって結構カットされてたって』
「マネヒョンチェックが厳しかったんだって」
『まあでも、それが決め手になった訳じゃ…』
そんなまさかと思ってジェヒョンを見たら心なしか顔が赤くて、自分の瞬きの音が聞こえて、息をしてるかさえもわからなくなってしまった。
『ジェヒョナって結構…』
「ん？」
『その、前からAのこと気になってた？』
「うーん、でも俺らってずっと一緒だから、あんまり？」
『それなのにウィンクひとつでころっと落ちたん？』
「ユタ、ちょっと言い方が」
『あ、ごめん』
「…だから俺も、困ってて、」
ヒョンたちに助けて欲しくてと言われたら、Aと同じようにジェヒョンにも甘い俺たちが、何と言ったら良いのかなんて簡単に想像が付く。でもこれは俺たちとジェヒョンの問題だけじゃなくて、Aとジェヒョンの問題だ。
「それとなくAに聞いてみる…？」
『いや、ドヨンイがあんなにそばにいて聞ける？』
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
