仔猫にロマンチックを ページ32
○WINWIN
『あ！やっと出た！』
「こんばんはオッパ」
『昨日が電話の日だったのに』
「…それって決めてたっけ？」
『Aもそういうこと言うんだ』
あはは、嘘だよ〜と画面が切り替わって、眼鏡をかけたAが手を振っている。昨日はちょっと色々あったんですよと言って、車のドアを開ける音がする。
『元気？ちゃんとご飯食べてるの？』
「…それ毎回聞くけど、わたしが食べてないことありました？」
『だって離れてるから分からないじゃん』
「たくさん電話してるじゃないですか、ヤンヤンたちにも連絡してますか？」
『うん、Aに1番してるけど』
「…もっと後で電話出れば良かった」
『なに？』
「なんでもないですよ」
最後に会った時とは髪色が違って、まあそれはカムバックの度に変わるのだから当たり前だけど、眼鏡をかけた顔は昔から変わらなくて、安心する。
本当はただ、安心したいだけなのかもしれない。どれだけ時間が経とうとも、どれだけ離れていようとも、AはAだから。
『そういえばテンヒョンが楽しそうだったけど、何かあった？』
「いつも通りですけど…？」
『なんかね、ジェヒョンがどうとか言ってた』
「……あ、分かりました」
『なに？俺気になってるんだけど』
「とりあえず電話終わりにしても良い？」
『嫌だ、俺だけ知らないみたいじゃん』
「そもそもオッパが知っても楽しくないような…」
『なんで？』
「その、いや、別に」
目をぱちぱちとさせて、車降りるまで待っててくださいと言われたけど、こっちはさっきの顔が気になってそれどころじゃない。あれははじめて見る顔だ。
『ジェヒョニと喧嘩でもした？』
「わたしとオッパが？しないですよ」
『じゃあ俺に教えてよ、秘密にしてあげるから』
「オッパはどうかなあ、わたしと同じだし」
『何が？』
「考えてること顔に出るから」
『…Aに言われたくないんだけど？』
あははと笑って、エレベーターを降りたAがあれ？と声を出す。
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
