�� ページ17
○
「A寝ちゃったんだけどどうしたらいい？」
「…え？」
「だから、Aが寝ちゃったんだって」
「あ、ああ、良いよ俺が起こして連れて行く」
「ヒョンだけだと不安だなあ」
「どう考えても俺が1番良いでしょ」
「あ、良いところにジェヒョニヒョ…」
『……ジョンウ俺が行くよ』
ぼうっとやりとりを見ていたのに、机の下で軽く足を蹴られて、一瞬振り返ったドヨンの顔があまりにも泣きそうだったから思わず声を出した。ジョンウはぱちぱちと瞬きをした後思ったよりも簡単に「じゃあ先に起こしておくね」なんて部屋に戻ってしまって、ドアが閉まった瞬間に、びっくりするくらい大きなため息が前から聞こえる。
『えっとほら、早く行こう』
「ヒョンがいなかったらどうしようかと思った」
部屋に行けばA！ここで寝たらダメ！とジョンウの声の後に無理と目を瞑ったままのAが首を振っている。ドヨンが部屋帰るよと言えばやっと薄く目を開いて、テイリオッパだと緩く手を振られる。
『俺も一緒に行ってあげる』
「…オッパも？」
『眠くて倒れたら支えてあげる』
「ううん、眠くないよ」
「寝るなら映画は今度ね」
「ジョンウ先に見ないでね」
「はいはい、おやすみ」
エレベーターに並んで乗って、大きく欠伸をしたAが慌てて口を押さえた。目が覚めたのか部屋に戻る頃にはコーラ飲んで行きますか？なんて聞くから、帰ろうとするドヨンの手を引っ張ってソファーに座る。
『Aもコーラ好きだっけ？』
「誰かが置いて行ったやつなんですけど、多分まだ美味しいと思いますよ」
アイスもありますよと言われたけど首を振って、着替えてくると言って寝室に行くAを、ドアが閉まるまで見ているドヨンを横目にコーラを開ける。冷えすぎたコーラを流し込んで、また欠伸をしながら戻ってきたAが、お腹空いたと呟いた。
「明日早いんだからもう寝な」
『明日は…俺たち一緒だね』
「そうだ、さっきソンチャニから連絡来たんですよ」
『何だって？』
「明日一緒にお菓子食べようって」
楽しみだなあとまた欠伸をして、寝室まで見送りながら部屋を出る。難しい顔をしたままのドヨンの背中を撫でて、急に来る眠気に勝てずにいる。俺もAもドヨンも、良い夢が見れたら良いんだけど。
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
