はちみつとマカロン ページ14
○HAECHAN
車に乗って少しして、せっかくヌナの隣に座れたのに寝てしまっていた。慌てて目を擦りながらヌナの肩に頭を乗せたら、ヌナの手が頬に伸びる。
『何見てるの？』
「なんかね、人気のやつ」
『ドラマ？』
「オンニがハマってて、今5話まで見たの」
『すごいじゃんヌナ、そういうのすぐ飽きちゃうのに』
ヌナはたまに映画を見るけど、毎週放送されるドラマになると途端に飽きてしまうのか、3話だけ見たとか最終回だけ見たとか言って、結局わからなかったね〜なんて言うから、いつだかテイリヒョンにも呆れられていた。しかも今ヌナが見てる(らしい)のは所謂恋愛ドラマだ。僕は知ってる。ヌナがそういうドラマで途中で寝ることを。
『好きな俳優さんでも出来たの？』
「それはあんまり分からないけど」
『僕も見る！』
ヌナはイヤホンの片方を渡してくれた。前の話を見てないからなんだか分からないけど、思っていたよりもヌナが真剣に見てるから、ヌナから画面に視線を移す。というか僕はこのドラマより、気になる話があるんだけど。勿論ヌナとジェヒョニヒョンのことで。
同い年の3人からヌナをよく見ておけなんて言われて、だからこそジェヒョニヒョンの視線に、そんなことが起こってるなんて知らないヌナよりも敏感に気付くようになった。むしろヌナはわざとヒョンのことに気付いていないんじゃないかなんて思うほどに。
『この人が主役の人？』
「そうそう、この子が好きなんだって」
『その割にはアピール下手じゃない？』
「だよね、もうちょっと大胆じゃないとね」
『…ヌナもこういうの気付かなそうだもんね』
「うーん、そうかな」
ヌナが普通に街を歩けて、高校や大学に行ったり、会社で働く女の人なら、色んな経験をしたんだろうか。いや、ヌナが女の子たちと一緒のグループなら、そんな気持ちを歌った曲で踊っているんだろうか。ふと想像して、急に流れる音楽にびっくりして画面を見る。なんだかさっきの2人が上手くいきそうだ。
「お、良かったね」
『まだあと1回くらい何かありそうだけど』
「そういうもの？」
『そうだよ、ヌナいっつもそれくらいで飽きちゃうから』
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
