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もしかして私が口に出そうとしたことを代弁してくれたの？私の立場を考えて。
またしても心を読み取ったのか、目配せで返される。
みんなの目の前で大恥をかかされた女子は先生の前で大声を出すわけにもいかず、顔を真っ赤にして震えている。瞳には憤怒の色が窺えた。
一応事の発端なすいれんは、またもやうとうとしだす。さっきのふうりの言葉も聞いていなかったらしい。ていうか授業中だから起きて！
ふうりは満足したような表情で、再び何事もなかったかのように授業に戻った。もちろん、微睡むすいれんのほっぺたをつねるのを忘れずに。
ふうりの目はもうゆらめいてなかった。アレに誰もつっこまないっていうのも、能力者の認識されないという特徴の一つなんだろう。私だけしか見えてないって、なんだかホラーチックだ。改めて能力者の特異さを実感した。
「………あ」
そういえば、他のことに気をとられすぎて全くノートを取っていない。見れば授業は終了直前。
「(な、なんでいつもこうなんだ…！)」
向こうで瞳をゆらゆらさせたふうりが吹き出したの、私は見逃さなかったぞ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「んはー！四時間終わったー疲れたー」
「お前寝てただろうが。どこに疲れる要素があるんだ」
「寝るのにだって体力は使うんだよ！？ふうりちゃんから回避するのが大半」
「ほーう？わざわざ私の目の前でそういうこと言うだなんて、度胸あるねすいれん？」
「ちょっとふうりそれ完全にヤクザの口調だから！」
しょぼんの顔をしたすいれんのこめかみを拳でぐりぐりする黒笑を浮かべたふうり。ひどい絵面だ。ていうかこれから毎日こうなの…
ふと、すいれんが話題を変えた。
「そういえばふうりちゃんって一時間目、誰かの心読んだの？」
「え？なんで」
「うーん。なんかそんな気がしただけ。わたし、ふうりちゃんが能力使ってたら分かる時があるの」
曖昧に答えられて、さらにわけがわかんなくなる。どういう原理？
ふうりから解放されたすいれんがぶんぶん腕を回して体をほぐしていると、私の背後から声が聞こえた。
「雅さん、ちょっといい？」
「転校してきたばっかで大変でしょ？うちらとお昼一緒に食べよー」
さっき、すいれんの悪口を言っていたグループの、リーダー核の三人だ。いやな笑い方をして、こっちにジリジリ近づいてくる。うわあ…
「うわー､どんなマンガのテンプレだよ」
耳元で小声で囁いたふうりに苦笑いを返した。
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ひすい(プロフ) - tubinさん» わわ、嬉しいお言葉がたくさん！ありがとうございます。雪氏の挿絵も相まってキャラの可愛さが伝わっていれば幸いです…。モチベがあがるー！早めに更新できるように努力します(`∀´＊)/ (2021年8月28日 0時) (
レス) id: bcd955ca5c (このIDを非表示/違反報告)
tubin - ひすいさん» すごくおもしろかったです！！ 無中になって読んでました!! 続きがすごく楽しみです!! 応援してます!! これからもがんばってください！！ (2021年8月27日 10時) (レス) id: 73a03e30c5 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - 秘封活動録………秘封活動倶楽部を思い出した……wwそれはさておき面白かったです！ (2021年1月27日 14時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - 梨李愛さん» な、何かが違う…。でもありがとうございます、梅酒呑みます未成年ですけど！！！ (2020年11月24日 18時) (レス) id: 13e26514b2 (このIDを非表示/違反報告)
75。(プロフ) - 梨李愛さん» 梨李愛さんだ！(歓喜)推しの敵の弱点を頂きましたありがとうございます＾＾ ？「75と仲間になる確率が上がった！」 (2020年11月24日 17時) (レス) id: 262b134c7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひすい&雪。 x他1人 | 作成日時：2020年10月26日 21時
