空中楼閣組織・秘封活動録【一冊目】

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「なんなのほんと、意味わかんない」



もう一度辺りを見回す。

とりあえず壁に小窓があり、そこから光が漏れ出して光源になっていることが分かった。

ガラス以外に遮るもののない空を見上げる。私の家の窓からは、建物やら電柱やらで中々見えなくて、ずっともどかしかった。

さっきぶりに見た空は、私の目には恐ろしいくらいに眩しく見えた。



そして窓の他は漆喰で塗り固められた壁の、若干古い造りの建物だった。

今の今まで気がつかなかったが、普通にドアはある。というか逆に何故気づかなかった私。


ベッドで中途半端に起き上がったまま、開けて大丈夫なのかと一人で問答する。

まさかとは思うけど、謎の組織の会議中だったりとかしたらまずい。そんなんないけど。


色々考えた結果、私は怖いもの見たさで扉に手をのばした。



その時＿＿



ベッドから未だ降りていなかったのが唯一の救いだったか。


私の手がドアノブに触れるのと同時に、扉の向こうから誰かがドアノブに触れた。




そして、扉越しにも分かるほど恐ろしい力で、扉に圧力がかけられた(恐らく)。

本能的に私は慌てて手をひっこめる。



バーンと派手な音とミシッと何かが軋む音がして、哀れなドアは開いた。ご愁傷さまです。


今の衝撃で少し目がちかちかするが、確かに扉の向こうに人影がある。

水色の……女の子？



「え、と、あの…？」


「……起きてる！先駆者ちゃんが！！ふうりちゃーん！！」



女の子は私に気づくと、少し固まり、その後思いっきり他人様に指を指してそう言った。

女の子→←゛

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