空中楼閣組織・秘封活動録【一冊目】

ﾞ ページ15

秘密って。

その空飛べる子のことはあっさり言っちゃったのに、自分達のことは何も言わないだと？


「ねえ教えて」

「えーだってー、わたしの代償知ったら先駆者ちゃん怖がると思うよ？」

「私達にあまり深入りはしない方が身の為だよ？」

「いやいや、さっきまで能力がどーのとか話してたじゃない！てっきり勧誘されてたかと思ってたわ！！」

「勧誘はしてる」

「…………」


……二人とも、結構ドライな性格なのかな。

私も人の事言えるわけじゃないけど、中々恐れずにものを言う。そして否定も肯定も。

あるいは、単に何も考えていないだけかもしれない。すいれんさん限定で。



「もんもんと失礼なこと考えてるとこ悪いけど、話戻していい？」

「あ、はいごめんなさい」


また心読まれた。人権がうんたらかんたらって習わなかった！？


「一時期中学行ってなかったからね、私」

「だからー！」

「ふうりちゃん心読んで会話しないで！何してんのかわたしがついていけない」

「すいれん、人権がかかってる事だから、彼女がどんなこと考えてるかなんて私にはとても言えないよ」

「どの口で！？」


ふうりさんが楽しんでる。結構Sっ気があるのかもしれない。



「ねー、そろそろ話戻してよー。ふうりちゃんが言ったくせに」

「はいはい」


すいれんさんが足を宙でぶらぶらさせたまま言うと、ふうりさんは適当に了承した。


二人といればいるほど、二人のキャラがよくわからなくなってきます。

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