扇情的。2 蒙恬 ページ21
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「はぁ…雨が降ってくるなんて…。」
突然降りだしてきた雨。雨宿り出来そうな場所まで走ってきたのはいいけど、父上の邸まではまだ遠い。
「すいません…。」
引き戸を開け小屋の中を確認。最近は使われていないのか、人の手は入ってなさそう。部屋の中は藁や農具が置いてあって、正直綺麗とは言えなかったが文句を言える状況でもないし。
雨で濡れて肌に張り付いた上着を脱ぎ捨て、服を引っかける場所を探している私の体を、後ろから抱き締めてくる手。首筋に顔を埋めて、チュッとキスを一つ。
「恬…追いかけて来てくれたの？」
「初めから俺だってバレてたわけ？」
「だって…私の好きな香りがするから。好きな人の匂い間違えたりしないよ…。」
「あのさ、こう言う時にそう言う事言うの反則なんだよなぁ。どうせ抱くなら甘い雰囲気の中でって思ってたのに…。ムードなんかどうでもよくなって今すぐ…Aを抱きたい」
囁く言葉も声も甘くて、雨で濡れて冷えきった体が一瞬で熱を持ったように熱くなる。
「久しぶりに会ったのに…蒙毅ばっかり構ってさ。俺がどれだけAのこと好きか全然わかってないよね？」
「それを言うなら恬だってそうでしょ？女の子に声かけてるじゃない！」
「それはAに嫉妬して欲しいから」
「え…、私に？」
「俺ばっか嫉妬してるのも嫌って言うか。ちゃんと愛されてるのか実感したくて。ねぇ、俺のこと好きだよね？」
「……好き」
「俺も」
下着の中に手を入れて直に胸に触れてくる恬に、待って…と紡ぐ言葉をキスで塞がれる。
「今日のA、雨で濡れているせいかいつもより大人っぽい。透けた下着から見える体の線とか、肌の色とか…。もしかして俺誘われてる？」
「そ、そんなこと…、」
「わかってる。そんなことしなくても、俺が触れたいと思うから。いつも誘われるのは俺の方だから。話はこれぐらいにして…いいよね？」
いいよねって…私の返事なんかないようなもの。
誘われてるのは私も同じ。
恬が好き。
好きだから抱いて欲しいと思う。
「今日はどうしたい？前から、それとも後ろから？」
「…っ…恬！」
「Aの顔真っ赤。可愛いけどね」
雨はまだ止みそうにない。
外の音に耳を傾ける私に「俺、どっちでも満足させる自信あるけど」と、恬は濡れた私の下着に手を伸ばした。
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まどか - 本編のほうのパスワードを教えてください。 (2022年8月3日 18時) (
レス) id: 424ebb80af (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ(プロフ) - 唯一無二の貴方２がみたいのでパスワードを教えて下さい。 (2022年7月30日 19時) (レス) id: 42086511e3 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - あおさん» リクエストありがとうございます。那貴は今まで書いたことないキャラです。大人な雰囲気があって格好いいですよね。余り感情を表に出さないキャラだと思いますが、主人公と二人きりだとデレてくれたら…そのギャップに萌えそうです笑。番外編で待ってくださいね！ (2020年3月5日 20時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして、コメント失礼いたします。遅ればせながらbluemoon様の作品を楽しみに日々生活させて頂いております！リクエストさせてください！大好きな那貴のお話書いていただけたらな、、と思っております！是非お時間あればお願いしたいです^_^ (2020年3月5日 1時) (レス) id: 78f704a63d (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - とりけらとぷすさん» 私も輪虎は書いていて楽しいキャラでもあります。無邪気で子供みたいな性格が可愛いなと想像しながら、毎回書かせていただきました。リクエストありがとうございます！番外編2の方でお話しを書きたいと思います。待っていてくださると嬉しいです(^-^) (2020年2月19日 21時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年7月20日 9時
