102.伍。 信side ページ4
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"魏国を攻めるから歩兵を募集するってさ"
王弟反乱の騒動から三ヶ月。王宮からは何の音沙汰もなく、与えられた家(テン曰くボロ小屋)で日々戦場に出る機会を今か今かと待っていた。ただ、待つだけじゃなくもちろん鍛錬も欠かさず。
早く武功を上げて有名になりたい。天下の大将軍になって、王騎将軍の元に行ったAを呼び寄せ、二度と離さないよう自分の想いを告げる。その一つの手段として戦場に出て武功を上げる事が、手っ取り早い。
だが、テンの言ったように王宮から、政からは何の連絡もないと燻っていた俺に冒頭のような言葉。
やっと、俺が戦に出れるチャンスがきた。
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「"伍"を作るっ！！伍長集まれィ！！」
兵士の言葉にバラバラに集まっていた大勢の男達が、一ヶ所に集合してきた。
「伍？」
「お前"伍"を知らんのか？」
「なに人だお前…。」
歩兵募集に参加していた昔馴染みの尾兄弟が、呆れた表情で俺を見た。自分の無知差加減は自分がよく分かっている。今までは漂が教えてくれた事も、これからは自分で知っていかなければいけない。改めて思う。漂の存在がなければ、漂の助言がなければ、奉公先の里典の家を飛び出してとっくに自分は命を落としていたはずだ。
二人の夢がかなったら、必ず漂…お前の墓参りに行くから。
「仕方ねぇな。何も知らないお前に俺が教えてやるよ」
「お、おう」
弟の尾平が両手を前で組ながら上から目線で言ってくるのが鼻についたが、ここは我慢。
「伍とはなー戦場において歩兵の五人を一組として"伍"といい。その中のリーダーを"伍長"と言う。秦軍の俺らにとって伍が基本となり、常に行動を共にする。この五人組は言わば運命共同体だ。歩兵にとって大功あげて帰るか、死体で帰るかはこの伍の構成人員にかかっている」
「なるほど、つまり強そうな奴から売れてくんだなっ！！」
「俺の組に入ってくれ」「飯を食わせる。娘を紹介する」と屈強な男達に甘い言葉で、どうにか自分の組にいれようとする者達で回りは大騒動。
「よっし。皆聞きやがれ！！城戸村の信とは俺のことだっ！！体は小っせェが誰よりも強ェぞ！！」
剣を振り回し強さをアピール。この速い素振りを見ろと周りを見回せば、誰一人気にするどころか。むしろ自分の周りには誰もいなくなった。
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bluemoon(プロフ) - うーちゃんさん» 今晩は。只今編集作業をしている最中で、終わり次第パスワードを外させて頂きます。ご迷惑をおかけ致しますがお待ち頂けますようお願い致します。メッセージありがとうございますね。 (2022年6月15日 20時) (
レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
うーちゃん(プロフ) - こんにちは☺︎ 4から見たいのですがパスワードがかかっており見れません(>_<) 教えていただけませんか？すごく面白くて一気読みしてしまいました！ (2022年6月15日 6時) (レス) id: ff65ffef2e (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - おはようございます。体調だいぶ良くなりました。お気遣いありがとうございます。書きたい衝動になっているので、自分のペースで更新していきたいと思います。コメントありがとうございました(*^^*) (2019年8月17日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
Mimina(プロフ) - こんばんわ！体調大丈夫ですか？心配です。元気なったらまた素敵なお話楽しみにしています！ゆっくり休んでくださいね！ (2019年8月17日 0時) (レス) id: 4c3be01646 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - Miminaさん» 返信遅くなってごめんなさい。ちょっと体調を崩してしまって、申し訳ありません。何回も読んでいただいてありがとうございます！更新頑張らないとですね。ありがとうございました。 (2019年7月31日 5時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年6月9日 7時
