49.授かった力の意味。 ページ49
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遡ること一時間前。
政と楊端和さんの盟が無事に結ばれ、戦の準備にとりかかっていた時。それは、起きた。忘れているかも知れないけど、楊端和さんの許可をもらったバジオウさんは、私を抱き抱えたまま薄暗い部屋に連れて行った。
「そ、その」
「時間ガナイ。少々手荒クナルガ許セ」
「ちょ、ちょっと待って下さいっ！」
ベッドに投げ出され、逃げようとする私の上にバジオウさんが覆い被さってきた。
「と、扉ないじゃないですか！声丸ぎこえはちょっと…。」
「オ前カラ漏レ出ル声ハ、俺ノ口デ塞グ」
「じゃ、じゃあ皆に見られるのはちょっと…。」
「見セツケテヤレバイイ」
あの手この手でなんとか時間稼ぎをしてれば、この部屋を見つけて信達が来てくれる…と信じて。
「コノ部屋ハ秘密ノ隠ガ。知ルモノハ少ナイ」
「そんな、」
「痛ミハスグニ快楽二カワル」
服の隙間から胸元へと入ってきた大きな手に、キツく目を閉じれば
「Aっ！！」
「何故ココガ？」
「俺の野性的な勘を舐めんじゃ、」
「信！A…は…。」
私の姿に絶句する二人。
大事な何かを失った表情をしてる信と政。
「私、まだ何もされてないからっ！！」
そう叫べば、顔を見合せホッとする二人がいた。
あの無表情の政が、私を見て安心したように微笑んだ。
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「A、お前は不思議な女だな。容易く男の心を掴む」
私を見て、楊端和さんが笑う。
「嬉しくないんですけど…。」
「何故だ？」
「私にはとても役に立つとは思えません…。」
「否。その力があればか弱いお前でも男を手玉に取ることは容易。仲間であれ…敵国の将であれ、な」
楊端和さんはまた私を見て笑った。
敵国の将だなんて…考えただけで恐ろしい。
急な山道を抜けると、見えてきた避暑地。
政達を待っていた昌文君さんが、立ち上がるのが遠目に見えた。
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ノア - 初めまして、この作品の王騎様と夢主の絡みが好きで毎月読み返しておりました。読み手に戻られることを考えていらっしゃるとお伺いしましたが是非とも見れる形に残しては頂けないでしょうか。毎回癒されながら拝見させていただいておりました。 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: c471de6204 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ω` )/(プロフ) - おもしろかったです。続きは見れないんですか？ (2022年7月31日 9時) (レス) id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
i05x09(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて読み進めていたのですが、続きはもう読めないのでしょうか…？ (2022年7月30日 19時) (レス) id: a85be77842 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 凌さん» 160�兪宛紊塙佑┐討�話し書いています。ですが、読者様のお好きな設定で読んでいただければ。コメントありがとうございます。 (2020年7月4日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 主人公の身長はどのくらいですか？ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年4月28日 0時
