40.提案。 ページ40
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「完全にカヤの外だ。オレたちって何なんだろうな」
「仕方ないよ。この争いは国を賭けた戦い。国の王である政と私達とでは背負うものが違うから」
「そうだけどさー。なんか疎外感っていうのか。全く輪に入れないのも…。」
軍事会議だと話し合いを始めた政を遠目に、貂が口を尖らす。
確かに、今まで一緒に行動してきたから突然突き放されるのは寂しい気はする。
こんな時は実感するな…。
政と私達との間にある壁みたいなものを。
「信？」
今まで黙って寝転んでいた信が突然体を起こし、すたすたと政の元へと歩いて行った。
「信が行動するとなんか嫌な予感がするんだよな…。」
「だね…。」
「アイツの事だから絶対政にとんでもないこと言い出すんじゃないか？」
「無いとは言い切れないけど」
壁さんから漂の最後を聞いていた時も、信は何かを考えてる様子だった。その考え事がいつも予想外の事だから。聞かされた私は驚くしかない。
「あー…やっぱ言った通りだ」
揉めている信の声が聞こえてきて、私と貂は顔を見合せ苦笑。信を止める為にその場に歩いて行く。
「俺はどうしたら将軍になれるんだ？」
「……騎士族が生まれの良さだけで将軍を務める時代は終わった。今この国は実力至上主義の呈をなしている」
政の説明に信同様私もどういう事だろうと首を傾げる。不意に政と視線が交わり「お前にもわかりやすく説明してやる」と言われた。
戦場に出て戦で勝ち続ければ、自然と階級が上がっていき将軍にいきつく仕組み。軍は主に貴士族である正規兵と、一般庶民から構成される。だが、徴兵されるのは戸籍登録され水準以上の財をもつ家からだけ。住む家も下僕の身分の信には、武功どころか戦場へ行くことも夢のまた夢。
「信そうくじけるな。将軍なんて貴士族の者でもそう簡単になれる代物じゃない」
壁さんが信を慰め、「わかった」と顔を上げる信は政にとんでもない提案をした。
「じゃあ政が玉座を取り戻した暁には、俺は土地をもらって家を建ててもらって、財をもらえばいいんだな！！で、Aと二人で、」
「Aの事は認めないが。……そういうことだ」
「約束だぞ！」
突拍子もない信の言葉に、昌文君さんを初め皆唖然としていた。
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ノア - 初めまして、この作品の王騎様と夢主の絡みが好きで毎月読み返しておりました。読み手に戻られることを考えていらっしゃるとお伺いしましたが是非とも見れる形に残しては頂けないでしょうか。毎回癒されながら拝見させていただいておりました。 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: c471de6204 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ω` )/(プロフ) - おもしろかったです。続きは見れないんですか？ (2022年7月31日 9時) (レス) id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
i05x09(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて読み進めていたのですが、続きはもう読めないのでしょうか…？ (2022年7月30日 19時) (レス) id: a85be77842 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 凌さん» 160�兪宛紊塙佑┐討�話し書いています。ですが、読者様のお好きな設定で読んでいただければ。コメントありがとうございます。 (2020年7月4日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 主人公の身長はどのくらいですか？ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年4月28日 0時
