3.二人の夢。 ページ3
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「薪重たかったら俺が半分持つから言えよ」
「信が半分なら。俺は全部持ってやるから」
「俺が先に持つって言っただろ！」
「どこの誰だよ。さっきAに迫られて顔真っ赤にしてた奴は」
「うるせぇなっ！！」
薪拾いに行くぞと、有無を言わさず連れて行かれた森の中。詳しい説明もされぬまま私が今どうしてここにいるのか。そしてここがどこなのか、私は知りたいのに。
さっきから二人はことある事に言い争いをしている。
その理由がどれも私絡みだから、当事者の私はただ傍観するしかない。どっちが私の荷物を持つとか、どっちが私の隣を歩くとか。私を挟んで一緒に歩けばいいじゃないと言っても、「それは嫌だ」と頑なに拒否する。
全く意味がわからない。
挙げ句の果てには勝敗で決める、とすぐ木刀で試合を始める。
「えーっとこれで…333勝332敗587引き分けだな！」
「くそっ。いてて」
数分の打ち合いの末、勝負は漂に軍配が上がった。
手加減なしに殴られた信は、倒れていた体を起こすと「カッコ悪いとこお前に見せたくねェのに…。」とボソッと呟く。
「全然カッコ悪くないと思うけど。動きも戦い方も、見ていて二人とも格好いいよ」
「お前カッコいいとか面と向かって言うなよ…。」
「俺は嬉しいよ。Aに誉められるの」
恥ずかしがりやな信と違って、漂は何て言うか言葉がストレート過ぎて、逆に私が照れてしまう。整った容姿でニコッと微笑む仕草はほんとイケメンで。
「ねぇ、二人が強くなりたい理由って何？」
「そんなの決まってる。俺らの目指す道はただ一つ。天下最強の大将軍になるって事だ」
「天下最強の大将軍？それってすごい事なんだよね？」
いまいち言葉の意味が理解出来ない私の質問に、信は呆れた表情を浮かべる。
「呑気なヤツだなお前。俺らの苦労も知らないで。でも、まぁAらしいけどな。いつか必ず見せてやるから俺と同じ最高の景色を。だから、ずっと俺らの側にいろよ」
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ノア - 初めまして、この作品の王騎様と夢主の絡みが好きで毎月読み返しておりました。読み手に戻られることを考えていらっしゃるとお伺いしましたが是非とも見れる形に残しては頂けないでしょうか。毎回癒されながら拝見させていただいておりました。 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: c471de6204 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ω` )/(プロフ) - おもしろかったです。続きは見れないんですか？ (2022年7月31日 9時) (レス) id: 16f8a40083 (このIDを非表示/違反報告)
i05x09(プロフ) - 突然すみません。とても面白くて読み進めていたのですが、続きはもう読めないのでしょうか…？ (2022年7月30日 19時) (レス) id: a85be77842 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 凌さん» 160�兪宛紊塙佑┐討�話し書いています。ですが、読者様のお好きな設定で読んでいただければ。コメントありがとうございます。 (2020年7月4日 10時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 主人公の身長はどのくらいですか？ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 0f75895f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bluemoon
| 作成日時：2019年4月28日 0時
