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あと、１時間
この１時間が今までの時間の何よりも長く感じる
嫌な時間って、きっとこういうことだ
香織「本当になんかお疲れだね、大丈夫？」
『私そんな顔疲れてる？』
香織「うん。」
どっちかと言えばねとか、まぁ平気だよとか
そういう言葉を期待していたのに
即答の返事に呆気にとられた
冷えかかった生温いコーヒーをグッと飲み干す
香織「早上がりもできないしね〜。一緒に帰るんでしょ？」
『うん、そう。』
香織「何作るの？今日は。」
『多分スーパー寄って帰るから、まだ決めてないけど。
シチューにしようかな。』
香織「うわ、いいね〜。私も食べたいわ。」
『コーヒー淹れてくるね。』
ガラッと椅子を引いてコーヒーメーカーまで歩き出す
長時間座っていた足腰は固まっていて、おまけにヒール
思わずため息が出てしまう
淹れたてのコーヒーの匂い
はぁ…ホッとする。
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勇太「今日は何作るの？」
『っ…、ビックリした…。』
物音一つ立てず隣にスッとやってきて
カップにコーヒーを注ぎ出す
勇太「俺の家には作りに来てくれないんだ？」
『作ってくれる人いるでしょ。』
勇太「Aのが食べたいんだよ。
岸くん言ってた、Aの手料理美味いって。」
『それはどうもありがとう、神くん。』
過剰に反応してしまう
勇太から発される�犂澆�ん�瓩砲蓮�
最初のうちは冷や汗さえ出ていた
最近はきっと表情では隠しきれてるけど
心は相変わらずだ
だからこうやっていつもわざとらしく微笑んで
その�犂澆�ん�瓩鬮狄世�ん�瓩膿，ぜ里討�
勇太「なんだよ、今２人じゃん。」
�猴β性�
そう呼べるのは物理的に２人の時じゃなくて
心の問題だと思った
『じゃ、お疲れ様です。』
さっさとこの場を立ち去りたくて
他人行儀な言葉を置いて足早にデスクに戻る
きっと勇太は呆れて私の背中でため息ついてるんだろうな。
けどいいんだ、そんなこと。
あと１時間もすれば私は大好きな人の隣にいる。
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そう、言い聞かせた。
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ららちゃん(プロフ) - rainbow roseからこちらも読みました！こちらの作品もまだ序盤ですがもうおもしろい、見入ってしまう作品です！私、海羅さんの考える物語、作品が個人的に大好きなのだと思います！なので更新されるの楽しみに待っています！ (2018年7月16日 16時) (
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年8月4日 5時
