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序章 ページ1

ヒュゥゥーと 冬が近づいてきたことを

知らせるような風が吹く


街で出歩く人々は みな足早に

目的地へと歩いて行く



そんな中 一人の秀麗な女性…いや少女だろうか


その少女は黒い洋服に身を包み


何か大きな物を背負って一人立っていた




まるでナニカを 探すように。


少女は彼女にしか見えない物を 探しだす様に

目を光らせ 逃がさまいとしている


その目は







まるで獣のようだった




______________________________






その少女は使われなくなった あるビルの中に


移動していた



そして一言。




『面倒がかかることは嫌いです。』




こう言い 歩き始めたかと思えば

急に立ち止まり


『今出てきて下さったら

一発で終わらせてあげましょう。

時間がありませんので

五つ数えるまでに 出てきてくださると


嬉しいです』


と言いながら

自身の身長をも超える長刀をとりだした


それを一振りした途端

彼女の目の前からこの世のものとは思えない


"ナニカ"が飛び出してきた




『早めに終わらせて

私は寝たいためお手柔らかに』





彼女は美しい笑みを浮かべそう言った

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作者名:Blue | 作成日時:2021年1月22日 6時

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