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身体を揺さぶられるような感覚がして、
重い瞼を持ち上げる。
「Sion！起きた…！？」
「は…！？なっ、何で…！？」
何で目の前にFriskの顔が──
っていうかコレ…膝枕っ……！
事の重大さに飛び起き、逃げ出す。
「い、一体…なっ……な、なん……」
「…ちょっと落ち着こう？」
苦笑いのFriskは、逃げ出し距離を取った私に微笑みながら横においで、と言った。
…取り敢えずはリラックスだ。冷静になろう。
そろそろと近づき、隣に腰かける。
未だ高ぶっている私を
Friskは何も言わずに微笑んでいた。
「…落ち着けた？」
「あ、あぁ…だいぶ。」
膝枕なんてされた事も無かったから焦った…
……なんて、言えるわけない。
それもFriskなんかに。
鳥籠から飛び出した後の記憶が無い。
その間、何があったのだろう…
疑問に思っていたのが表情に出ていたのか
Friskが苦笑しながら口を開いた。
「よっぽど怖かったんだろうね。
飛び出した時は意識があったんだろうけど
僕が捕まえた時には意識が無くて。
…気を失ってたんだよ。」
空白の記憶にピースが嵌まる。
成る程、気を失っていたのなら
その記憶が全く無いのも頷ける。
「…あれ生放送だったよな。…放送事故？」
設備だけでなく、危うく人身事故にまで
発展するかもしれなかったんだ。
あれはどう言い訳するつもりなのだろう。
「取り敢えずMettatonが
一先ずは安心していいと思うよ。」
「…あ、そう。」
抜け目無いな、Mettaton。
あの状況を逆にネタにするっていう発想が凄い。
「ここがステージじゃないのは一目瞭然。
……連れ出してくれたの？」
二人壁に持たれて座るのは
ステージに行く前…一つ手前の道。
「勿論。あんな所いたら
僕ら人間への興味の目も増えるだろうし。」
何より君が一番危ない、と呟いた声は
聞かなかったフリをしよう。何が危ないんだか。
「……お開き、でいいの？」
「うん、お開きだね。」
あの状況から抜け出せたのならそれでいい。
正直、あの場で意識があったとしても
良い対応の仕方が思いつかない。
「…Mettatonには今度謝っておかないとな。」
着こんだドレスは爆煙で所々煤けている。
Labに行った時でもいい。
Alphysに頼んで服も返してもらおう。
「……帰ろうか。」
そう言って立ち上がったFriskは手を差し出す。
その手を握るのに、もう躊躇いは無い。
「─うん。帰ろっか。」
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クロセ(プロフ) - はじめまして！続きを楽しみにしてます！ (2020年6月2日 23時) (
レス) id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
きりにゃー - ロイヤルガードさん、タイミングう！ (2020年3月4日 1時) (レス) id: 9df501902d (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - 名前カタカナになってますが十六夜です！(汗) (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - いえいえ！大丈夫ですよ！仕事が忙しくこちらも返信できずすいません！時間があるたびに見に来ます！！((ｵｲ (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 十六夜さん» 返信遅くなってしまいすみません。今時期は様々な用事がありロクに更新出来ずにいます。途中で作品を放るつもりは更々ありませんのでお時間が空いている時にでもまたいらしてください。 (2020年1月8日 18時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零ノ花 | 作成日時：2019年7月15日 14時
