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救助 ページ32

「…さて、どうしようかな。」

周囲で爆音が飛び交う中、そんな事を呟く。

安眠についていた私を
引きずり落とすように響いた爆音。
その音のお陰で私はお目目ぱっちりだ。
…いくらなんでも人を起こすのに
爆音アラームは酷いんじゃないのか。

目の前のドアは叩いても引いても動きはしない。
大方、歪んでもいるのだろう。

部屋から出られない事を悟り途方に暮れる。
諦めかけたその時、突然扉の向こう側から
聞き慣れた声が聞こえてきた。

「Sion、そこにいるよね!?」

ドア越しに聞くCharaの声。
その声に不安感が取り除かれる。

「…いるけど、私はCharaに会えないみたい。
ここのドア、歪んでるのか開かなくてさ。」

押して駄目なら引いてみろ。
その言葉通りにするも、
ドアは一向に開く気配がしない。
人間の力じゃどうする事も出来ないのかもしれない。

「…Sion。ドアから離れてくれる?」

「…何する気?」

「いいから、少し離れてて。」

その言葉に従い、数歩後ずさる。
無理だ、と言いかけたその瞬間、
歪んた鉄の扉が大きく音を立てて崩れ落ちた。

壊した鉄板を踏み越えながら
Charaは私に手を差し伸ばしてくる。
その手を掴めば、同時に力強く引っ張られ
Charaの元へと引き寄せられる。

え、どうやってあの扉を壊したんだ?
それを聞く為に声を出すも、
出てきたのは驚愕に染まった掠れた声だった。

「驚くのも無理がないね…
でも、説明は後でだよ。
とにかく今はこの場を離れなきゃ。」

自己超越→←襲撃



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クロセ(プロフ) - はじめまして!続きを楽しみにしてます! (2020年6月2日 23時) (レス) id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
きりにゃー - ロイヤルガードさん、タイミングう! (2020年3月4日 1時) (レス) id: 9df501902d (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - 名前カタカナになってますが十六夜です!(汗) (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - いえいえ!大丈夫ですよ!仕事が忙しくこちらも返信できずすいません!時間があるたびに見に来ます!!((オイ (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 十六夜さん» 返信遅くなってしまいすみません。今時期は様々な用事がありロクに更新出来ずにいます。途中で作品を放るつもりは更々ありませんのでお時間が空いている時にでもまたいらしてください。 (2020年1月8日 18時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零ノ花 | 作成日時:2019年7月15日 14時

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