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悲劇の開幕 ページ3

見上げなければ見えない程、高い建物の
階段をゆっくりと降りてくるMettaton。

私を視界に入れるや否、
纏っていた雰囲気は一変した。

「あっ!誰かと思えば愛しのDarlingじゃないか!」

車輪の回転速度を上げ、急速に近づいてきた。
…公演中だぞ。仕事しろ仕事。

そんな私の想い等届く筈も無く、
腕を伸ばし、Friskに抱き抱えられた私を
自分の元へと引き寄せた。

「僕を放って何年経ったと思ってるのさ!
今日はたっぷり付き合って貰うよ、Sion!」

「一年弱だ。そんなに経って無い。」

箱形のMettatonに表情は無く、
雰囲気だけで察する事しか出来ないが
…まさか、怒っているのか?

「…Sionを離せよ。」

低い声がステージに反響したと思えば
Friskが短剣を片手に構えているのが分かった。

「おっと。まだ公演は続いてるんだよ?
ポスターを見なかったのかい?
運命に引き裂かれた不運な恋人達の悲劇……
そう、引き裂かれるのは……


──君だよ!」


「─Frisk!!!」

足元に突如として現れた落とし穴によって
Friskはバランスを崩し、落ちていく。
慌てて腕を伸ばすも、彼には届かなかった。

「何て事するんだ…!」

キッとMettatonを睨むも
彼は全く、悪びれた様子が無い。
むしろ、気にも止めてなさそうだ。

あっ!と何かを思い付いたように此方を見た
Mettatonは私の服を見るや否、
Darlingには僕のステージに
相応しい格好でいてもらわなくちゃ!と
又も車輪の速度を上げて走り出した。

……私の声が彼に届く事は無いらしい。

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クロセ(プロフ) - はじめまして!続きを楽しみにしてます! (2020年6月2日 23時) (レス) id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
きりにゃー - ロイヤルガードさん、タイミングう! (2020年3月4日 1時) (レス) id: 9df501902d (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - 名前カタカナになってますが十六夜です!(汗) (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
イザヨイ - いえいえ!大丈夫ですよ!仕事が忙しくこちらも返信できずすいません!時間があるたびに見に来ます!!((オイ (2020年2月4日 17時) (レス) id: 447a13bfc7 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - 十六夜さん» 返信遅くなってしまいすみません。今時期は様々な用事がありロクに更新出来ずにいます。途中で作品を放るつもりは更々ありませんのでお時間が空いている時にでもまたいらしてください。 (2020年1月8日 18時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零ノ花 | 作成日時:2019年7月15日 14時

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